時計の電池交換/BreitlingAerospace

2015.3.28お預かりのBreitlingAerospace電池交換メンテナンスです。
2014.3にもお預かりですから1年ほどしか持っていない。

チタン板巻バンドに三つ折れバックル。

バネ棒も洗浄します。

裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。

ラグ部の汚れもチェックして。

裏蓋の裏側もチェックします。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。特に湿気が入った形跡も無く、電池か早く切れるのは回路での電流の調整が出来ていないだけか?
こちらでは調べることも出来ませんが、出来ても交換パーツが入手出来ません。

電池格納部をチェクしますが異常は無し。

パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻します。

電池を入れて動作確認で問題無く動き出しました。

ブレスも洗浄して綺麗になったところで。

バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。
といっても今回はブレスを洗浄したのみですが。

そして発送して数日後に「曇りました」と?

メールに添付されていた写真ですが、かなりの曇り。
兎に角はサビが出るまでに早く「ムーブメント取り出しで乾燥」が基本ですから
早々に送って下さいと。

到着時にはかなり乾いてきており、写真ほどではない。

に、してもまだハッキリ曇りは確認出来ますからかなりの湿気量です。

余りにもの量なので「パッキンを入れ忘れたのか?」と思ったくらいですが
問題無い様です。

今回は「ムーブメント取り出し」を行うしか有りません。

電池格納部をチェクしますがサビは無く。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ケースの内側もチェックしますが

大きな水滴が。かなりの水量ですが何処から入ったのか?
想像ですが、おそらくガラスとケースの接触面に何らかの隙が出来ているものと。

これはメーカーで「ガラス交換」するしか手立てが無いでしょう。
こちらでは対応が出来ません。

ケースの洗浄と乾燥は完了。

パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。

裏蓋を閉めます。この裏蓋はめ込みタイプですが僅かな指の力で「パチン」と
閉まりますから、裏蓋からの防水機能は湿気程度。
汗や水が掛かるなどの水滴の防水までは期待出来ないでしょう。

時間を合わせて乾燥作業は完了です。
先日のお預かりの時に「前回の交換から1年しか経っていない」という
事でしたが、ひょっとしたら一番上の写真の時は曇っていなかったので
洗浄までは行わず。
その時に、すでにかなり浸水していたのかも知れませんね。

このモデル、ムーブメント取り出しで何か起こっても
分解修理等の対応が出来ませんから、余程の汚れで無いかぎり
ムーブメント取り出しは行いません。

これも「到着時に曇っていたらムーブメント取り出ししたのですが」。
作業後に再度、曇るかどうか腕に付けていたら頻繁にバックルが外れますから
バックルの噛み合わせも修正しておきました。

「BREITLING一覧」 「BRAND一覧1」 「BRAND一覧2」 「電池交換一覧」