時計の電池交換/Cartier VERMEIL

2014.9.13お預かりのCartier VERMEIL電池交換メンテナンスです。

お父様の時計と言う事で、革ベルトも交換ご依頼ですが、かなりの放置期間を感じる状態です。

VERMEILですからシルバーにK18プレーティング。(金貼り)

交換用革ベルトも同梱です。

バックルですが革ベルトを付けたまま、放置してあったので金の貼りが剥がれ欠けております。洗浄でかなり剥がれ落ちると思いますが。

こちら側も。革ベルトにはどうしても湿気が溜まります。そのまま保管すると金属部分がずっと湿気た状態になり腐食やメッキ剥がれの原因になります。

金色が黒ずんでいるのは下地のシルバーが酸化しております。

ラグ部ピンやバックルネジも洗浄して綺麗になりました。

裏蓋の裏側もチェックして。

これがムーブメントで。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ケースの内側もチェックして。

パッキンを外して劣化具合をチェックしますが異常は無し。

バックルは洗浄して綺麗になりました。

やはり金が剥がれましたが、これは仕方がないでしょう。

さて革ベルトですが大きさが分からない。元の革ベルトと比べれば。
こちら尾錠を外すぶんだけ短くなります。
つまりもう片方は、短くなった分長く使います。

バックルを付けた状態では14.5cmですが。

上から2つめの穴では短くなるので、更に3つ4つ下の穴の辺りで折り畳みます。

こうやって差し込むわけですが。これが専用で無い場合はかなり厄介な作業になります。

ケースの汚れというかシミは洗浄だけでは、ここまで綺麗にはなりません。
手作業で根気よく磨く作業が必要になります。

パッキンを戻して。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。パッキンにシリコン塗布をしてケースに戻します。

裏蓋も根気よく磨いて洗浄してピッカピカ!

全体的にツヤが出て綺麗になったところで。

革ベルトの取付。センターラグタイプですからカットが難しい。

バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。
サイズは17〜17.5cmという事で、調整はいたしましたが何分
腕が無い状態での推測ですから、微調整はご自分でして頂く必要があります。
専用革ベルトでは無いですから厚みがありバックルのネジピンの脱着に
かなりの苦労しますから、なるべくなら触らない事をお勧めします。

「ブランド2012迄」 「ブランド2012以降」 「ブランド別」