時計の電池交換/Cartier VERMEIL

2009年10月お預かりのCartier VERMEIL電池交換です。

「VERMEIL」はシルバーに金貼りですから酸化して黒ずむのは仕方が無い。

革ベルトにDバックル。

裏蓋は4本ネジで留まっていて右が裏蓋記載。

ネジは洗浄して綺麗になりました。

裏蓋の裏側もチェックします。

これがムーブメントで。

ムーブメントが湿気ていますね・・・。

これが取り出した文字盤&ムーブメントですが左隅の汚れが気になりますが。

ガラスが欠けているので隙間からホコリが入った跡です。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたがガラスが外れました。

ガラスが欠けているのが分かります。ケース側の接着剤を除去してから接着剤を塗ってガラスを乗せます。

いくら何でも乗せたのみでは浮きますからガラスを押さえつける必用があるのでプレス器で軽く挟んで接着剤が乾くまで固定したまま時間を待ちます。そしてプレス器から外せば。

「がぁ〜〜ん!!」割れているでは・・・。ガラスが欠けていたのでプレスと言う程の力では無いにしろカーブガラスですし亀裂から割れが走ったようです。これなら接着後、指で軽く押さえても結果は同じだったでしょう。しかし・・

ショック!ガラスに欠けがある腕時計は洗浄でガラスが外れたら接着しないといけませんから「預かり不可」にしないと。これも「頭を打って賢くなる」って奴ですか。

しかし、こんなの割っては交換は不可。と思っておりましたが材料屋さんに聞いてみたら「あるよ。交換ガラス」って事で送ってもらうことに。弁償するしかありません。

電池の錆が気になりますがガラスが欠けていた箇所から湿気が入った為かと。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

もう一度ケースの洗浄をします。

交換ガラスに入れ替えて。

裏蓋も洗浄して綺麗になりました。

全体的にツヤが出て綺麗になったところで。

(☆。☆)今度は違う箇所が欠けているでは・・・。さすがに何度もガラス交換も費用が掛かり過ぎる。元は一箇所欠けていたので、原状に戻した?と言う事でこのままでご辛抱頂くしかない。空いた隙間には接着剤を流して埋めておきました。

冷や汗だらけの電池交換メンテナンス&ガラス付け完了です。このタイプ「ガラスの欠け」があるものは電池交換も不可となります。電池交換でガラスを下にして裏蓋ネジをドライバーで押さえた瞬間に割れる可能性もありますからね。

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