時計の電池交換/DUNHILL ELITE
2011年6月15日お預かりのDUNHILL ELITE電池交換メンテナンスです。ご自分で電池交換したが動かないという事で到着。
ステンレス無垢バンドに両開きバックル。
ラグ部から外しますが「棒を打ち込んだ構造」。割ピンの要領で抜きます。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で右が裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックします。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
電池交換で動かなかったという事で先に電池格納部をチェックしますが異常は無し。
ただムーブメント上のネジにサビが目立ちますから、かなりの湿気が入っている事は確か。電池を調べても電圧充分。返却するしかないか?と念の為「注油調整」で様子見。動き出しましたので先に進みます。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
スペーサーを外すと・・・さびだらけ!
これが取り出した文字盤&ムーブメントですがサビも一緒にバラバラと。
赤いのがガラスとケースの間のプラスチックパッキン。
竜頭周りは錆びていないので裏蓋パッキンが効いていない事になります。ダンヒルはこのパターンの状態は見飽きるくらいですが。非防水感覚で使わないと構造的に無理があるでしょう。それか電池切れの度に「メーカーへ依頼」パッキン交換もするでしょうから安心でしょう。
ベルトは外して洗浄します。
裏蓋にもサビが見えるものの、ケースほどでは無い。このたりが注油調整で動いた要因かも。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
ケース内側のサビもここまでは綺麗に。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。この時ムーブメント取り出しから24時間が経過しておりますが注油調整で動いた時間は合っている。
裏蓋は洗浄して綺麗になりました。
裏蓋を閉めますが綺麗な状態でも軽く閉まる裏蓋が更に軽い。
全体的にツヤが出て綺麗になったところで。
ベルトを取り付け電池交換メンテナンス完了です。