時計の電池交換/dunhill millennium

2010年2月お預かりのdunhill millennium電池交換メンテナンスです。

裏蓋は”はめ込みタイプ”で右が裏蓋記載。

ベルト調整もご依頼ですから先に行っておきます。裏蓋の裏側もチェックしますがダンヒルのこのタイプ、かなりの確率で錆が凄い。

これがムーブメントですが、ご多分に漏れず。

ムーブメント拡大。このモデル「非防水ウォッチ」と使って丁度くらいの防水機能だと思います。Cooの腕時計の防水機能でも書きましたが「買って2・3年の使い方で止まらなければ。その後もその使い方が出来る腕時計」と思う方が殆ど。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ケース内側というか裏蓋との接点はかなりの錆。

パッキンを外せば裏蓋も凄い事になっている物が殆ど。この時計は10気圧防水表示で売られているのか?

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

洗浄してもこれが限界。でも洗浄で錆びた粉は落ちないでしょう。洗浄をしない場合は軽くペパー掛けかワイヤーブラシで擦りますが、その分裏蓋の締まり具合が緩くなります。

普通は錆などはお構いなしに開けて電池を入れ替えたら、そろぉ〜〜っと閉めて「お待たせしました!」ですけどね。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

完全に液漏れ。

電池は綺麗ですから前回の電池交換時には既に漏れていたのでしょう。

拭き取りますが。

黒い絶縁フィルムにも穴が空いております。

電池を入れて動作確認ですが不動でしたので注油調整。この状態でOHをお勧めしない時計屋は私くらいなもの。

裏蓋の錆も落として洗浄。ただ錆が落ちた分裏蓋の食いつきも緩くなるでしょう。

ベルトのコマも洗浄。

ベルト調整出来たところで。

時間を合わせて電池交換完了です。

「dunhill一覧」 「ブランド2012迄」 「ブランド2012以降」 「ブランド別」