時計の電池交換/HAMILTON KHAKI

2010年11月お預かりのHAMILTON KHAKIガラス交換のご依頼です。これ割れているように見えますが亀裂が表面に沿って走って穴も空いていず表面を指で触っても割れている感じは無し。

ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。

微調整部分の位置をチェックします。

ベルトごと洗浄でバックルも綺麗に。

裏蓋も洗浄して綺麗になりました。

それにしても見事な・・いえ不思議な割れ方があるものです。文字盤上に欠片も落ちていないので針に引っ掛かることも無く普通に動いています。

裏蓋の裏側も洗浄して綺麗になりました。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。外すとガラスの粉が文字盤上に散っているのが分かります。今回は結構綺麗になりましたが。

この文字盤表面がザラザラの仕上げになっていますからガラスの粉をちり吹きで吹いても綺麗に取れないのです。今回はひび割れのみで粉の散りようが少ないですが以前に、同じ腕時計でガラスが割れて文字盤上にガラスが陥没したガラス交換をした事があります。文字盤がザラザラな上にガラスの粉がめり込んで綿棒で拭けば余計に毛羽が付く始末。触ると余計に悪化していくのと針を外してまで清掃できないので、そのままガラス交換のみで返却しましたが「原状復帰されていない」とお叱りを受けた事が。確かに私の目でみてもこの腕時計よりも凄かったですが。

外すとヒビが入っているのでバラバラになります。ラグ部も片方は錆びて外せないので、そのまま洗浄します。

洗浄してもビクともしませんでした。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

ガラスを入れます。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

外したパーツを戻していき電池交換。

写真では綺麗に見えますが肉眼でも良く見れば粉が散っているのが分かるレベル。この文字盤で完璧に原状復帰を求められると「文字盤交換」しかありませんが、当店ではブランドウォッチの専用パーツの入手は不可です。

兎に角はガラス交換完了ですが「原状復帰希望」の方は直接メーカーへご依頼宜しくお願いいたします。殆どの文字盤はこういう仕上げではありませんからガラス交換のみで綺麗になります。ハミルトンのこのタイプのガラス交換は要注意ですね。

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