時計の電池交換/HERMES CL4.210

2012年9月3日お預かりのHERMES CL4.210「バネ棒修理」ですが直るのか?

ステンレス無垢バンドに三つ折れバックル。

噛み合わせても浮いて食い付きません。

クリッパーの○の部分がバネになって板バネに食い付きますが。

この向き合った二つの爪が金属疲労でバネの力が無くなっていたり。折れている場合には「バックル交換」しか手段は無くメーカーへ依頼頂くしかありません。

また板バネのカーブが歪んでいたり、折りたたんだ時に両サイドと中央の板バネのカーブが違うと食い付きません。今回はこのパターンですが板バネの金属疲労が原因なら、こちらでは修復不可です。今回は写真の様に直りましたが、大きな力を加えることも無く修整出来ましたので若干、金属疲労気味であります。また小さな力で歪む可能性を秘めております。

腕時計を外して「バッグやポケットに入れるときは”バックルをキッチリ閉じておく”」これが出来ていたら壊れる事はないのです。

裏蓋の裏側もチェックして。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

パッキンは交換してシリコン塗布をして裏蓋に戻します。全体的にツヤが出て綺麗になったところで。

ベルトを取り付け電池交換メンテナンス&バックル修理完了です。

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