時計の電池交換/HERMES MEDOR エルメスメドール
2015.4.6お預かりのHERMES MEDOR エルメスメドール電池交換メンテナンスです。
掲載が5.15ですからお預かりが長くなりましたが。
「ムーブメント交換」「丁番バネ作成」という行程を経ての完成です。
化粧箱で到着のHERMES MEDOR エルメスメドール。
同時期にお預かりのもう一つの「HERMES MEDOR エルメスメドール」は先に完成。
独特の形状で、ズッシリ重いモデルです。
ガラスを覆うカバーが付いた腕時計ですが、このフタがピラミッド形状。
そして重く、バネのキツイフタですから本来は写真の様にピンセットなどで
持ち上げる事は不可能。
遊び革の状態もチェックします。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックして。
これがムーブメントで。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
本来バネのキツさでこの姿勢で立つことは不可能。
フタの自重で垂れ下がることもあり得ない。
さてこの「丁番バネ」が折れた訳です。4・5年前まではこの修理は
残ったバネを伸ばして対応しておりました。
ところが経年劣化が進み。このモデル自体が発売されてからの経年劣化。
バネを伸ばそうとしたら写真のようにポロポロ折れてしまい伸ばせない。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
裏蓋も洗浄して綺麗になりました。パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。
全体的にツヤが出て綺麗になったところで。
時間を合わせて電池交換メンテナンス完了ですが後日。
時計が止まっていたり動き出したり。クォーツ・パルスの発信が無い時もあり。
「分解修理・回路交換」となるなら「ムーブメント交換」の方が安い。
本来はバネの修理が効かない場合は、電池交換や修理自体お断りするしかありません。
当然、わたしの店では専用パーツ(バネ)の入手は不可です。
というか、もうメーカーでも「修理対応外」の症状かもわかりません。
そこで今回「バネを作成頂ける会社がみつかり」バネの完成を待つ事に。
同じ時計の「バネ修理のご依頼が続いたモノで」ネット検索から始まりました。
ムーブメント交換は20日ほどで完了して。更に待つ事一ヶ月。
50日待ってやっと完成!装着出来るのか?またバネの具合は?
下を向けても開いたりしません。それにキツさがオリジナルよりも良い具合。
オリジナルは指を挟んだら痛かったですが。良い案配。
その分、バネのへたりが早いかも分かりませんが、それがご使用頂いて様子見です。
バンドを取り付け電池交換メンテナンス&ムーブメント交換&バネ修理完了です。
交換したムーブメントも同梱して発送となりました。
長らくのお待たせ、申し訳ございませんでしたm(_ _)m
この「フタのバネ交換(修理)は電池交換メンテナンスに「プラス1.500円」です。
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