時計の電池交換/HUNTING WORLD

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HUNTING WORLDの電池交換メンテナンスですが、これは「何年も前に完全に文字盤が湿気て放置したままなので、おそらくはダメでしょうが、ホイヤーも送りますからついでに見て下さい。」と言うことで送られてきました。サイドから見て時計のバランスが変です。

竜頭を何かにぶつけて上に曲がっていますね(;^_^A。
これでは竜頭が隙間だらけで水が入った訳です。ステンレス無垢三つ折れダブルロック。

バックルにもハンティングのマークがあります。裏蓋はスクリューバックですが、すこしかわっています。

と言うのも、普通は裏蓋がケースから盛り上がりますが「ツライチ」ですね。そして、オープナーを引っかける所が小さい。よってこういった時用にオープナーの爪を特別に小さく削った工具で開けます。

見事なスイスムーブメント。しかし、やはり内部にはまったくツヤがありません。

これが竜頭ですが、ここまきてはダメでしょう。電池も完全に湿気ていますね。でも液漏れはしていません。湿気でサビは浮いてますが(;^_^A

電池格納部は問題なし。竜頭を抜きますが、これも錆びています。

これは・・・・復活は巻芯を換えるしかありません。文字盤もインデックスの夜光が変質していますね。

パッキンを外すと、サビが・・・ここが茶色く帯状になっていますから、曲がった竜頭から水が入って文字盤の裏側とケースの間に毛細管現象で湿気が停滞していた証拠ですか。

竜頭パイプを掃除します。竜頭パイプチェック。

スペーサーまでサビが。裏蓋も綺麗にします。

竜頭と巻芯のジョイント部に亀裂が。竜頭がぶつかった衝撃の大きさを物語っています。
そろっと、巻芯をはずそうと、触ったら・・・折れた!(
これで「ジ・エンド」でした。これ修理するには「OH・竜頭交換」ですが、ねじ込みですし30.000円は必要になりますので、そのまま返却ですか。

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