時計の電池交換/maurice- lacroix モーリス・ラクロア

maurice- acroix モーリス・ラクロア

maurice- lacroix モーリス・ラクロア電池交換メンテナンスです。

2本届いたうちの1本。綺麗な文字盤ですね・・・

裏蓋は”はめ込みタイプ”開け口は9時位置ですね。

こちら裏蓋記載。10ミクロン金張ですからバフ掛けで綺麗になります。裏蓋の裏側まで綺麗ですね。

これがムーブメント。

どんと拡大。ムーブメントにも”maurice- lacroix ”のネーミングがみえます。

竜頭を抜いて裏側もチェックします。これが取り出した文字盤&ムーブメント。おや?文字盤のmaurice- lacroix の文字が消えた?

と思ったらガラスの裏側にプリントしてありました。ブランドウォッチでプリントってのも珍しい。竜頭は洗浄してツヤが出ました。

裏側もここまで綺麗になりました。ケースも軽くバフ掛けして洗浄すればピッカピカ!ですが・・ガラスの文字が・・・・消えた!(☆。☆)1回の洗浄で・・。しかしこのままでは不格好ですから。

文字は消してマークのみに。これは自分で修整や復活させるのは無理なので。もう謝罪するしかありません。

問題は普及して下さいと依頼されたら、いくら掛かるのか?いや出来るのか?メーカー送りなら恐らくガラス交換でしょうが、メーカーが出さない場合は文字盤職人さんがガラスに書いてくれるのか?いずれにしろ2万円は軽く超えてきそうです。

電池交換数十人分が一挙に吹っ飛びますが仕方ありません。写真を送って謝罪した回答が。

「非常に遺憾ではありますが、今後の参考になったという事。またある意味、私オリジナルのラクロアが出来たいう捉え方をしたいと思います」といった旨のメールを頂き。

恐悦至極に存じ上げまする。m_(__)_m

さて気を取り直して。竜頭パイプも、ここまでは綺麗になりました。綺麗になったケースにムーブメントを戻します。そして電池格納部もチェック。

そしてもう一つの依頼。ラグ部○箇所のピンが簡単に抜けてしまうと。そして以前に抜けた時に□箇所のリングを紛失してしまったと。

ピンが簡単に抜けるので腕時計を使わないでいると。

このピンは丸い棒の端を叩いて平らにして突き刺したのみの構造。これでは簡単に外れても仕方がありません。

さてバンド修理ですが、このリングは金細工屋さんで金属のパイプを切って貰って入れれば何とかなりますが、問題はピンです。Cリングが入る構造でもなく。穴が大きいので割ピンでは留まらない。

そこでダイバーのバックルを、かしめるピンで代用。ピンだけ銀色になりますがバックルピンなので金色は無いのです。これも太さを合わせるのに苦労しましたが、この方が外れる心配は無く安心して使えそうですね。

電池交換メンテナンス失敗例の中でも大きな失敗でありました。

その節は大変、ご迷惑おかけして申し訳ございませんでしたm(..)m

でも考えたら私、電池交換歴は25年になりますがメンテナンスとなると、まだ1年と少し。まだまだ初心者なのであります。

私から見れば、それだけ電池交換と「電池交換メンテナンス」は別物なのです。

危険を伴う電池交換ですが、これからも失敗しながら極めて行くか、受付を中止するか。こういった問題がある度に考えてしまいます。何事をそういった事を乗り越えて行かなければ成せるものでは無いのかも?

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