時計の電池交換/OMEGA Seamaster 1438

2015.9.5お預かりのOMEGA Seamaster 1438電池交換メンテナンスです。

「竜頭が固い」という事で。

ブレスは既製に交換しているという事ですが、電池交換メンテナンスに何ら支障はありません。

微調整位置をチェックします。

竜頭ですが「ネジ込み竜頭を緩める」のが固いのか?。
「竜頭を引いてから針回しが固い」のか?

ラグ部のバネ棒ですがこれは交換します。

裏蓋の裏側もチェックして。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。

裏蓋を開けると耐磁プレートがムーブメントを覆っています。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。この竜頭パッキンの劣化が激しく弾力も無く。
また若干溶けているようで、竜頭による針回しが軽すぎます。
修復には「竜頭交換」しかありませんが、修理センターさん依頼して
納期2週間くらいと10.000円は掛かるでしょう。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

パッキンを外して劣化具合をチェックしますが異常は無し。
交換しておいた無難ですがシーマスのパッキンは太く、在庫で持っておりません。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

竜頭パイプですが洗浄しても凸凹が残っており、これはサビでメッキが剥がれた跡。
「竜頭が固い」というのはネジ込み竜頭の緩める事でしたが。
サビで竜頭とケースが固着していた様です。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

外したパーツを戻していき。

電池を入れて動作確認。耐磁プレートを戻します。

全体的にツヤが出て綺麗に。

ブレスも洗浄して綺麗になりました。

バックルの噛み合わせが浮いておりますので修整して。

収まりが良くなりました。

バネ棒は交換して。

バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。
全体的に防水機能は劣化しており「非防水感覚で使用をお勧め」します。

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