時計の電池交換/SpeedMaster X-33
2011年8月6日お預かりのSpeedMaster X-33電池交換メンテナンスです。表示はしておりますが「5秒飛び運針」でのご依頼です。
チタン無垢バンドに三つ折れプッシュバックル。
微調整部分の位置をチェックしておきます。
ベルトごと洗浄でバックルも綺麗に。
裏蓋は9本ネジで留まっていて右が裏蓋記載。
ラグ部の汚れもチェックします。
ネジも洗浄して綺麗になりました。
裏蓋を開けると耐磁プレートがムーブメントを覆っていますが、ただの耐磁プレートだけの意味ではなく「中蓋」として防水性能の大事な役目をしております。
中蓋を開けると電池がムーブメントを覆っています。パッキンが効いていたことが分かります。
竜頭の根本にサビの塊が出来ておりますが、削って洗浄してここまでは綺麗に。このままでは錆びた部分にまた湿気が滞留してサビが進みます。最終的には根本が痩せて折れますから、早い目に分かって良かったですね。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した液晶&ムーブメント。
ケースの内側もチェックします。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
電池を入れて動作確認。
中蓋も裏蓋も洗浄して綺麗になりました。
バンドもバフ掛けして洗浄でツヤが出ました。
全体的にもツヤが出て綺麗になったところで。
ベルトを取り付け電池交換メンテナンス完了です。
このケースは「X-33」を防水性能を無視してガンガン使用したら何処まで耐えられるか?ってサンプルの様な状態でしたが、中蓋構造のみの防水機能ですが結構耐えている物だと実感。ただ竜頭はねじ込みでは無い分、湿気が浸透しやすく、そして湿気た状態が続くと毛細管現象で内部にまで広がる事が良く分かります。