時計の電池交換/RADO 112.5111.2

2015.1.27お預かりのRADO 112.5111.2電池交換メンテナンスです。

2本届いたうちの1本。

ガラス交換もご依頼ですが「平丸」なので既製品で合う物があれば。

ステンレス板巻きバンドにスライドバックル。

裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。

ラグ部の汚れや裏蓋の裏側もチェックして。

パッキンを外して劣化具合をチェックします。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

ガラスはベゼル・リングに付いた構造です。

ベゼル・リングの裏側もチェックします。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。針が湿気た痕跡でシミがついておりますが。
文字盤も同じで拭き取るのが厄介、黒い文字盤は触るとろくなことが起こらない。

ケースからムーブメントを抜きます。

ガラスは指で押したのみで簡単に外れました。これでは防水機能もかなり悪い。

黒い物の上に置けばいかに曇っていたかがわかりますが、湿気て当然でもあります。

ベゼル・リングを見ると「プラスチック・パッキン」圧入タイプですが問題は太さ。
中途半端なサイズなので、このままでは合うガラスが無い。

そこでプラスチック・パッキンは除去して接着剤で留めます。その方が防水機能もマシになるでしょう。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

ベゼル・リングも洗浄して綺麗になりました。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して、文字盤のシミを拭きますが触れば触るほど深みにはまる感じで、適度なところで妥協します。

ガラスの接着は完了。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻します。
電池を入れて動作確認で問題無く動きます。ところが・・・。
竜頭の二段引きで「秒針は停止」、それは何ら問題がありませんが
普通はその状態で「針回しが出来ます」。
ところがこの時計はギアが外れているのか不動です。

これ!「強制運針器」。本来の使い方ではありませんが手立てがありません。
「この時間まで電池を入れるのを待つ」という方法もありますが気の長い話。

ブレスも洗浄して綺麗になりました。

全体的にツヤが出て綺麗になったところで。

電池交換メンテナンス&ガラス交換完了です。
さすがに針回しが出来ないだけに一日、様子をみます。
でも次回の電池切れも、こちらに送って頂かないと時間を合わせが出来ないでしょう。

ご相談のうえ「見積もりに出してみる」という事で修理センターさんに回ります。

2015.2.13修理からあがってきまして結局は「ムーブメント交換」という事になりました。

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