時計の電池交換/R.S.W 9500CHA

2011年1月お預かりのR.S.W 9500CHA電池交換メンテナンスです。

始めて聞く名前の腕時計ですが、ステンレス無垢バンドに両開きバックル。

バックルにもロゴが。

ご依頼内容に「文字盤のゴミ除去」とありましたが結構大きなゴミが。何処から入ったのでしょうか?というご質問ですが。これはガラスから入る事はありえないです。となると電池交換で裏蓋を開けたが為に入ったとしても、文字盤に回る事はありません。(雑貨ウォッチならありえますが)。では何故?

さてバックルから開くことも出来ず、ラグ部のバネ棒も外れないのでベルト調整の要領で開きます。Cリング式ですがピンを抜いても外れ無い?Cリングパイプがコマを貫通しています。この構造は安物では見られない仕様。

パイプも抜いて開きました。

裏蓋は4本ネジで留まっていて右が裏蓋記載。Rana?Ramaか?作りと質感から20万くらいはするか?

ラグ部のバネ棒が錆びているのか不動。

裏蓋ネジを抜きますが、ご覧のように錆びている。

穴を見ても錆びた粉がビッシリなので覚悟して開けると意外に綺麗。パッキンが効いていたことが分かります。

これがムーブメントですが良く見るブランドウォッチ用、ETAのクロノグラフムーブですがカバー付きは始めてみましたね・・・。

ただ普通は「機械留めネジ」でケースに固定されているものですがネジが無い。このパターンは最近よく見かけます。そのかわりプラスチックのスペーサーが装着されていますが、このパターンも始めて見ます。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

これは錆びた粉(膜)といった感じか。推測ですが電池交換の時にネジ穴廻りの錆びた膜が、ムーブメントとの隙間に落ち。機械の留めネジが無い構造なので内部でムーブが動いて隙間が出来た瞬間に静電気か何かの影響で文字盤側に回ったか?あくまで推測ですが。裏蓋のネジを緩めて裏蓋が浮いた瞬間に落ちていれば、私だって気がつかないで電池交換して裏蓋を閉めるでしょう。だって音もしないでしょうから気の付きようが無い。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

裏蓋も洗浄して綺麗になりました。パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。

全体的にツヤが出て綺麗になり、Cリングピンも洗浄して綺麗になったところで。

ベルトを取り付け電池交換メンテナンス完了です。

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