時計の電池交換/G-SHOCK DW6300/1084

2015.12.31大晦日、お預かりのG-SHOCK DW6300/1084電池交換メンテナンスです。
近所の時計屋では「固くて開ける事が出来ない」という事で
以前にもあった「こちらのG-SHOCK」が浮かびます。

プッシュボタンの動きもチェックして。MODEボタンだけが押し込めませんから後で掃除します。

遊び革の状態もチェックして。加水分解が怖い感じですが軽くなら洗浄は出来るか?

ベルトを外さないと裏蓋が開けられない構造ですから外します。

固いスクリューバックですからベゼル・カバーを付けたままバイスにセットすると
押しつぶされます。よってベゼル・カバーが外せることが条件。
またガラスの曇が気になりますので、意地でも外すしか無いでしょう。

ベルトを外したいですが錆が。

汚れもチェックして。

ラグ部のバネ棒は錆びて収縮したまま。洗浄で動くように成るでしょう。ラグ部の汚れもチェックして。

これは洗浄するしかありませんが、ベゼル・カバーは加水分解寸前。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。

ベゼル・カバーのネジも錆が多く。

外さないと洗浄は出来ない。

ネジの頭が折れたら「ベゼル・カバー取り外しは不可」です。

ベゼル・カバーのネジは苦労しましたが何とか外して。

ベゼル・カバーを外しかけますが加水分解で割れないかヒヤヒヤ。

 

ベゼル・カバーの片方を外しかけると「パックリ!」
外すのはかなりの危険ですが、外さないと裏蓋も開けられず、
プッシュボタンの修理も電池交換も出来ないですから。

一か八かの取り外し。この汚れ具合は取り付けたままの洗浄では綺麗に出来ない。
ですが洗浄すればバラバラになる。

装飾金具の錆が凄い。

裏蓋は相当の固さでしたが開ける事が出来ました。
やはりベゼル・カバーを付けたままでは、開ける事が出来ない状態。

裏蓋を開けるとスペーサーがムーブメントを覆っております。

パッキンを外して劣化具合をチェックしますが交換が必要です。

スペーサーを外して、これがムーブメントで。

古い上に状態が悪いですから念のために先に動作確認。

問題無い様ですから洗浄を進めます。

これが取り出した液晶&ムーブメント。

こちらは液晶側。

ケースの内側もチェックします。

MODE用のプッシュボタンの動きもチェックして。やはり外して掃除が必要。

ガラスの曇が気になりますので外す事は出来ました。

ところが文字盤が外れない。
黒いプラスチックの文字盤ですが写真の様に中央が膨らんで変形しており
修正したいところですがガラス用パッキンがケースに固着して、
文字盤を押さえております。これを外さない限り文字盤が外せない。
ところがパッキンは外すと確実に元に戻せない状態まで劣化しており断念。
このままガラスを戻しますので、文字盤の変形までは修正出来ません。

黒い物の上に置けばいかに曇っていたかがわかります。これはプリントですから洗浄は出来ず拭き取りのみ。

プッシュボタンも外します。

汚れが詰まっておりますが錆ではありません。

ベゼル・カバーの汚れは拭き取りのみ。

洗浄したいですが100%、バラバラになるでしょう。

プッシュボタンの洗浄は終わって取り付けます。

パッキンは交換してシリコン塗布をしてケースに戻します。

裏蓋を閉め洗浄レベルでの水漏れは無いかチェックします。

洗浄してピッカピカ!に綺麗になりました。ガラスのパッキンが劣化しておりましたが、この程度の防水は問題無いようです。

装飾の金具のメッキ剥がれは仕方が無い。

ケースの内側の浸水もチェックして。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。

表示確認してELライト点灯確認。

全体的にツヤが出て綺麗になったところで。

ベゼル・カバーは拭き取り。

そしてツヤだし剤を塗ります。

無事に取付完了、取付には引き延ばす必要があり割れないかヒヤヒヤ。
でも今年、最後のお預かりですから何とかハッピー・エンドにしたい。

バネ棒は何度か洗浄し直して、やっと伸縮するように修正出来ました。
交換した方が早いですが、意外にこのバネ棒は特殊で既製の代用が利かない。

ガラスの曇りもスッキリしたところで。

バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。
ベゼル・カバーはそろそろ限界ですから、レプリカのベゼル・カバーでも問題無いので交換した方がよいでしょう。

午前中到着で、即日午後1時、発送完了!2015年最後のお預かり無事に完了です!

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