時計の電池交換/G-SHOCK DW6900/1289
2012年7月16日お預かりのG-SHOCK DW6900/1289電池交換メンテナンスです。
8本届いたうちの1本。6月のリフォーム中にご依頼でしたが流石にお断りさせて頂きました。あの時期にこの数と複雑なご依頼は私のキャパを超えておりました。
8本中、一番複雑なご依頼です。6月の時点では内容を読んでも何がご希望かさえ理解出来なかったですか。今ならすらすらと頭に入りますが。
裏蓋は4本ネジで留まっていて裏蓋記載。元々、ベゼルカバーやベルトは無し。
これに別途ご購入で同梱のベゼルカバーとベルトとの取付。
欠損部品もあるので「部品取り」に2つのG-SHOCKを生け贄に差し出すという、これだけの事が理解出来なかった6月。
さて取付の前に電池交換メンテナンスです。まずは裏蓋の裏側もチェックします。
裏蓋を開けるとスペーサーがムーブメントを覆っています。
これがムーブメントで。
ムーブメント取り出し。
こちら液晶側。
パッキンを外して汚れを拭き取りシリコン塗布をしてケースに戻します。
裏蓋を閉め簡易防水テストがてらの洗浄。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。ベゼルカバーのネジは部品取りから金色のネジを選択。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたところでベゼルカバーの取付。
ベルトを取り付け電池交換メンテナンス完了です。
さて余った生け贄2つですが手すると「にちゃにちゃぁ〜〜」と気持ち悪い。かなり加水分解が進んでおりますから利用できない物は外して使えるものは洗浄してお返し。6月なら出来ない作業でもあります。
まずは、にちゃにちゃ。になったベルトとベゼルカバーは取り外します。するとホコリと汚れでザラザラ。パッキンも潰れて機能を果たしておりません。
汚れもチェックします。
もう一つもムーブメント取り出し。
これが取り出した液晶&ムーブメント。
2つ分のネジ類も洗浄して綺麗になりました。
2つとも裏蓋を閉め簡易防水テストがてらの洗浄。パッキンが潰れた方はダメですね。おそらく既にムーブメントの電子パーツは湿気で壊れているでしょう。
時間が「53時」と表示しているのが壊れた証拠。でもリセットすれば正常に戻りましたね・・・。
生け贄2つの洗浄は終わって、使用済みパーツも返却。
8本のG-SHOCKは見事に蘇りました。