時計の電池交換/G-SHOCK DW8200/1294

2016.2.26お預かりのG-SHOCK DW8200/1294電池交換メンテナンスです。
プッシュボタンが押せないという事ですが、その前にベゼル・カバーが外せるのか
年代的には加水分解でバラバラの可能性大。ましてこの変色具合では。

プッシュボタンの動きもチェックして。確かに一つのプッシュボタンが不動。

遊び革の状態もチェックします。クリアに変更されております。
でも全体的に不思議なくらい弾力があり「硬化・加水分解に縁は無い」
これなら充分、洗浄にも耐えるでしょう。

ベルトを外さないと裏蓋が開けられない構造ですから外します。

ラグ部の汚れもチェックして。

ベゼル・カバーのネジも洗浄します。’

ベゼル・カバーの下はコテコテの状態。これで加水分解が進んでいない事が不思議。
こんな事もあり得るのですね・・・。

ベゼル・カバーの裏側もチェックします。

バネ棒が錆びてラグ部が片方外れません。よってベゼル・カバーを外して外から突きます。

横から突く穴がありますから一安心。これが無いタイプは一苦労する覚悟が必要。

これはもう交換するしか無いでしょう。

汚れもチェックして。

サビではありませんから洗浄で綺麗になるでしょう。

裏蓋の裏側もチェックして。

裏蓋を開けるとスペーサーがムーブメントを覆っております。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

こちらは液晶側。

ケースの内側もチェックします。

このプッシュボタンが不動ですが内側から見れば異常は無く。

ただ「ケースごとの洗浄」が必須ですから文字盤を外す必要性があり。
つれてガラスも外さないといけません。

ガラス・パッキンの状態をチェックして。このパッキンの代用は無く。
伸びていたり変形していれば装着を諦めしかありません。

これでまるごと洗浄が可能に。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

プッシュボタン周りのサビや汚れは綺麗になりましたが不動であることに変化は無く。

サビでメッキが凸凹に。

これは外すしか無さそうですね。

なんと錆びて固着。

バネも縮んだままですから、後で伸ばします。

ケース側にサビの層が出来ております。

横のプッシュボタンも外して見ますが、こちらは問題ないようですが外したついでに洗浄します。

若干のサビはありますね。

再度、ケースの洗浄は終わって。

洗浄して綺麗になりました。

プッシュボタンも洗浄して綺麗になりました。

ガラスも洗浄して綺麗に。

文字盤を戻して・・・何か変?

黒い目盛リングを忘れておりました。

ただ文字盤のシルバーの部分が経年劣化で変形しており、本来押し込んである目盛リングがカタカタ動きます。ガラスで押さえる構造ですから問題無いでしょう。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

これガラスを装着後の写真ですが目盛リングが動くので隙間が出来ます。

白いプラスチックの部分が変形して内側に凹んでいるので、余計に動くスペースが出来ております。

外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。パッキンにシリコン塗布をしてケースに戻します。

裏蓋も洗浄して綺麗になりました。

全体的にツヤが出て綺麗になって。

ベゼル・カバーも驚きの弾力を維持。これなら装着で伸ばしても問題は無い。

ベゼル・カバーのネジも洗浄して綺麗になりました。

問題無く取付。

ブレスも洗浄して綺麗になりました。

尾錠も洗浄して綺麗に。

バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。
プッシュボタン一つの為に、これだけ大がかりな作業になります。
これも「ベゼル・カバーの状態」によって作業が出来なくなります。
ベゼル・カバーは外して処分で宜しければ、加水分解は関係ありませんが。

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