時計の電池交換/G-SHOCK AW-500/380
2016.2.15お預かりのG-SHOCK AW-500/380電池交換メンテナンスです。
メーカーへ出してみたが部品の入手が困難と言うことで戻って来たと。
CASIOの修理箱で送られて来たこがメーカーから戻ってきた事が分かります。
プッシュボタンの動きもチェックして。それよりも洗浄コースですからベゼル・カバーの加水分解は大丈夫か?
遊び革の状態もチェックします。ウレタン・バンドの柔軟性からは加水分解は大丈夫。
ベルトを外さないと裏蓋が開けられない構造ですから外します。
ラグ部はバネ棒で留まっておりますが錆びて不動。
反対側も同じような感じですが、ベゼル・カバーを外して見ますか。
ベゼル・カバーのネジ4本ですが。1本は既に無く、1本はネジ山が潰れており回せるのか?とううかベゼル・カバーが外せないとベルトも外せないでは返却するしかありませんし。
仕方がないですから、回せたネジ2本は外して。1本はそのままベゼル・カバーを外します。
ベゼル・カバーの裏側もチェックします。
ネジの根本が錆びておりますね・・・。
ベゼル・カバーのネジ、2本は無事ですから洗浄します。
ラグ部のバネ棒も洗浄します。伸縮しませんから洗浄して注油するしか無いでしょう。問題はそれで修復するか?このバネ棒、意外に代替えが効かないものですから。
ラグ部の汚れや裏蓋の裏側もチェックして。
裏蓋を開けるとスペーサーが電池を覆っています。
パッキンを外して劣化具合をチェックしますが異常は無し。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
洗浄の前に電池格納部をチェクして電池を入れて動作確認。
これが取り出した液晶&ムーブメント。
ケースの汚れをチェックというかサビですね。目盛リングがあるので、そのまま洗浄は出来ません。
裏蓋を閉め洗浄レベルでの水漏れは無いかチェックします。
ウレタン・バンドの汚れもチェックして。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
ラグ部の汚れも洗浄して綺麗になりました。
このネジですが後でベゼル・カバーを取り付けるときに折れます。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
若干湿気がありますが拭き取って。
絶縁フィルムも戻して電池を入れて動作確認。
電池を入れて動作確認。全文字表示しますからリセット。
外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。
裏蓋も洗浄して綺麗になりました。
時間を合わせてアナログのモータードライブも問題無く動きます。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
ネジも洗浄して綺麗になりました。
ベゼル・カバーも洗浄して綺麗になりました。
ネジは2本だけで固定します。
全体的にツヤが出て綺麗になりました。
ウレタン・バンドも洗浄して綺麗に。
バネ棒も洗浄して綺麗になったところで。
バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。
そして翌日、アナログは正常動作しておりますがデジタルが消えております。
再度、裏蓋を開けて電池格納部の絶縁フィルムも外して乾燥させます。
室内は冬独特の湿度37%でしたから充分乾燥するでしょう。
朝から8時間乾燥させてから、再度、電池交換して発送となりました。
あまり乾燥させると年代物だけにアナログまで不動になってもいけません。
やはりこの年代のこのモデルは何事も無く動き出す物は珍しい。