時計の電池交換/G-SHOCK AW-500/380

2016.3.8お預かりのG-SHOCK AW-500/380電池交換メンテナンスです。
レターパック360で到着致しましたので厚みオーバーで
無理矢理にポストに投函されたのか封筒が裂けておりましたが。
加水分解が進んで状態ならベゼル・カバーは粉々だったでしょう。

プチプチで包んでありましたがホッチキスの針がウレタン・バンドを貫通して留めてある。

このベゼル・カバーですが「楕円形」と思っておりましたが経年劣化で変形してる様子。
ベゼル・カバーを外した時に分かりましたが、接着剤でベゼル・カバーが横に変形しないように固定してありました。

針は引き抜きましょう。

遊び革の状態もチェックします。ブレスもベゼル・カバーも年代の割には加水分解が進んでおらず、充分な弾力があります。これには驚きました。

ベルトを外さないと裏蓋が開けられない構造ですから外します。

汚れも相当なものですから洗浄の必要があります。

これでブレスごと洗浄が可能に。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。

ラグ部の汚れもチェックして。

ベゼル・カバーのネジは洗浄します。

ケースにはベゼル・カバーを接着剤で固定していた跡があります。

流石に裏側は相当な汚れ。弾力はあるものの洗浄に耐えられるのか。

裏蓋の裏側もチェックして。

裏蓋を開けるとスペーサーがムーブメントを覆っております。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。内部は綺麗な状態ですが年代物だけに洗浄の前に動作確認が必要。

電池格納部をチェクします。液漏れも無く電池を入れて見れば。

問題無く動作します。

そこで洗浄に進みますのでケースの内側もチェックして。

ラグ部のバネ棒ですが後で交換します。

ガラスの曇が気になりますが洗浄で綺麗になるでしょう。

接着剤は削りとるしかありません。

ガラスの隙間にまでホコリが入り込んで、ガラスを外す必要がありますが
目盛リングがあるので厄介。

それにプッシュボタンの動きが悪く洗浄の必要がありガラスは外すしか無いでしょう。

ベゼル・カバーとゴムのスペーサーも洗浄しますが、これはいくら弾力があるとはゆえ
1分くらいしか洗浄は出来ません。

AW500のガラスは初めて外しましたが怖々でした。ガラスの曇が良く分かります。

ケースをまるごと洗浄しますから内側の部品も外します。

目盛リングがあるので、そのまま洗浄は出来ません。これが外せないか?

内側から指で押せば外れますが状態によっては割れてしまうでしょう。

これで思い切ってまるごと洗浄して綺麗になりました。

問題はプッシュボタンの動き。洗浄程度ではプッシュしても戻りが悪いのは解消されず。
3つとも外してサビによる固着が無いかチェックして。

サビは無いもののケース側に3重にプッシュボタン用のパッキンが仕込んであり。
このグリス切れで滑りが悪い。

グリスアップで問題解決。

外したパーツを戻していきガラスがスッキリしたことが分かります。

内側のパーツも戻していきます。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して。

スペーサーも装着してパッキンにシリコン塗布をしてケースに戻します。

裏蓋も洗浄して綺麗になりました。

これでもかなり綺麗になりました。

ベゼル・カバーは弾力を損ねることも無く。

ベゼル・カバーのネジも洗浄して綺麗になりました。

蘇った感じですね。

ブレスも洗浄して綺麗になったところで。

バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。
ベゼル・カバーの楕円が気になりますが、これは触らない方が無難でしょう。

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