時計の電池交換/G-SHOCK AW599/380
2015.2.21お預かりのG-SHOCK AW599/380電池交換メンテナンスです。
ご近所で「液漏れのために電池交換不可」という事ですが。
液漏れしていては、こちらでもダメでして。
電子部品の交換パーツが入手出来ない限り対応は出来ません。
ダメ元で送られてきましたが見てみましょう。
2本届いたうちの1本。
引き通しのベルトは外されて到着。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックして。
裏蓋を開けるとスペーサーが電池を覆っています。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。確かに液漏れしておりますね・・・。
電池格納部をチェクしますが電池格納部にまで及んでおりません。
この程度なら拭き取れば問題ないのでは。
軽く拭き取ります。サビは無いですから導通すれば表示するでしょう。
やはり表しました「全文字表示」します。
リセットをして時間を合わせ。
ケースの内側もチェックして。
目盛リングがあるので、洗浄は出来ません。加水分解のリスクもあり洗浄は中止します。
時間を合わせてと思ってもプッシュボタンが不動?。サビも無いですが。
普通ベゼル・カバーがプッシュボタンを囲むものですが。変です。
外してみれば穴からプッシュボタンを、くぐらせず上から押さえ込んでありました。
元には戻らないですから、触らない様に。こうなると洗浄すれば、ここから加水分解が始まります。
外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。パッキンにシリコン塗布をしてケースに戻します。
伸びてしまっており、このまま装着。
こうなりますが仕方がありません。でもプッシュボタンはスムーズに動くように。
時間を合わせて電池交換完了です。アナログもプッシュボタンのモータードライブで修正可能。
さてもう1本。こちらは正常動作ですが「短針が2目盛りずれている」という事です。
受付では「Eco Drive の時計」という事だったので電波は想像しておらず。
落としたかの衝撃で針がずれていると思って受け付けましたが。
これは電波時計で、各針が単独で動くので衝撃では無い。仮に衝撃でずれていたら
電波だけに針をセットする位置は「目盛りに合っていれば良い」そいうものではありません。
これは「基準位置合わせ」という作業からやり直せば問題ないのでは。
こちらであわせても搬送中に中継局が切り替われば、
到着時にはずれているでしょうしご自分で合わせて頂いて。
それで直らない場合は、こちらでは裏蓋を開けても修理は不可です。
メーカーでのみ対応となります。