時計の電池交換/G-SHOCK G-COOL GT-000/1514
2016.1.8お預かりのG-SHOCK G-COOL GT-000/1514電池交換メンテナンスです。
もう年代から何時、加水分解で割れても不思議では無いモデル。
しかも汚れ方が普通では無く、水に浸かって放置されていた雰囲気。
遊び革の状態もチェックします。意外に加水分解の脆い感触はありません。
でも年代から洗浄すれば加水分解は進むでしょう。
かといってこの汚れでは洗浄しない訳にもいかず悩みます。
裏蓋は4本ネジで留まっていて裏蓋記載。
おまけにラグ部のバネ棒が片方錆びて外せない。
ベゼル・カバーのネジも外せるかどうか微妙。
先ずはこの二つを外します。相当な汚れですが無事に外れました。
ベゼル・カバーのネジですが洗浄します。
裏蓋ネジですが2本は抜けましたが、残り2本が微動だにしない。
やはりネジの頭が折れました。こうなるともう防水機能は無くなります。
裏蓋の裏側もチェックして。
パッキンは錆びた液で固着しております。
外せば千切れると思いましたが何とか外せました。
それよりも、ここまで錆びてムーブメントは無事なのか?
裏蓋を開けるとスペーサーがムーブメントを覆っています。
これがムーブメントですが意外に綺麗な状態、これなら動作は問題無いでしょう。
これが取り出した液晶&ムーブメント。
こちらは液晶側。ムーブメントに錆は無しです。
ケースの内側もチェックして。
ベゼル・カバーを外しますが加水分解で千切れるか心配でしたが問題無く。
おおまかに汚れを拭き取りますが、まだ錆がこびりついております。
頭が折れたネジの周辺は錆びが固着。
これだけ突き出ていればペンチで回せそうですが、簡単にはいかず。
接着剤で固定する為に錆を削り落とします。
プッシュボタンも一つ、動きませんから外して清掃。
ネジが抜ければ、何か代用を探しますが抜けません。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。パッキンにシリコン塗布をしてケースに戻します。
ですが、このパッキン。伸びておりケースの溝に装着しようとしても
溝と大きさが違いますから収まりません。
かといってパッキン無しという訳にもいかず多い目にグリスを塗って
へばりつかせて裏蓋で押さえ込むしか無いでしょう。
裏蓋の錆は削り落とし洗浄で綺麗になりました。
ネジは洗浄して綺麗になりました。
表示確認してELライト点灯確認。
ベゼル・カバー等も洗浄して綺麗になりました。
ネジの頭が折れた方はパッキンを裏蓋で押さえ込むには力不足。
ネジの部分は接着剤補強をして、更にコーキング剤を塗ります。
(気休め程度の防水機能ですが)
ゴムのパーツで押さえ込めば多少は浮くことの防止にもなるでしょう。
バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。