時計の電池交換/CITIZEN DIGITAL 4-098072 Y

2011年2月お預かりのCITIZEN DIGITAL 4-098072 Yムーブメント移植です。実はこの時計先月にもお預かりでしたが、液晶漏れと内部の液漏れで修復は不可。「ムーブが生きたものをオークションででも調達するしかありません」とお知らせしたら即到着。よくそんなに早く見つかったものだと。さすがネット社会。何でも時計店のデッドストックで売られていたと。

これだけと言うのも何ですから、1本余分に電池交換も付けて頂きました。

こちらが「先月、お預かりで不可だった腕時計」

右が新たに調達された方ですが液晶漏れは無いですが前面のプッシュボタンが痛んでいる。よって左のケースを使うので「電池交換メンテナンス」のご依頼ですが洗浄は無し。というのも洗浄すれば「前面プッシュボタンパネルが左側と同じになるでしょう」(;^_^A。

裏蓋は”はめ込みタイプ”で。

こちら前回、お返しした方のムーブメント。

スペーサーを外して。

ムーブメント取り出し。

ケースは使いますが緑のサビが浮いています。

こちら新たに送られた方ですが同じく、裏蓋は”はめ込みタイプ”で右が裏蓋記載。

裏蓋の裏側もチェックします。

これがムーブメントですが・・・。

同じく液漏れ。

やばいレベルですが30年以上前の腕時計ですから放置してあればデッドストックであれ液漏れはします。こういうのを購入するときは内部のチェックもして貰って購入する方が賢明ですね。ただし!私なら「キズが付いても構いません」と了解がないと開ける事は出来ません。古い物は開けたら何が起こるか分からないのです。

電池をチェックします。

電池格納部もチェックしますが動作するのか?もちろん拭き取りはしますが。

これが取り出した液晶&ムーブメント。

移植して新しい電池を入れ動作確認。

表示しました!ところが前面のプッシュボタンが効かない。

良く見るとこのサビでムーブメントが浮いて接触不良。それでも効かず四角い穴の中の金色の端子4本。これもサビで接触が悪い。そこで綿棒で拭き取り。この作業だけで30分は掛かります。

時間を合わせてですが「1970」から始まると言う事は・・・40年前の腕時計?ちなみに年号を進めていっても「2009」で終了。つまりこの腕時計は「まさか2009年、以降に正常に動作している訳が無い」と想定されていたのですね・・・。(v_v)

あとはアラームやまめ球の点灯確認をして。

電池交換&移植の完了です。

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