時計の電池交換/Paul Smith 1045-T001467 TA
2011年4月お預かりのPaul Smith 1045-T001467 TA電池交換メンテナンスです。
2本届いたうちの1本。ガラス交換もご依頼です。「こちらのポールスミスと同じ感じでしょうか」
ステンレス板巻きバンドに三つ折れプッシュバックル。
丁番部分の錆もバネ棒も洗浄して綺麗になるでしょう。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で右が裏蓋記載。
弓環も外してラグ部の汚れもチェックします。
裏蓋の裏側もチェックして。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
竜頭の裏側は洗浄で綺麗になりました。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
パッキンを外して汚れを拭き取ります。
ガラス交換もご依頼なので外します。その方がバフ掛け&洗浄も簡単。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
ところがガラス。メーカーへ注文したところ「丁度、在庫切れ」。と言うことは次回の生産時期は?いえ、もう製造しない可能性も。よく売れたモデルらしく幸い製造はしますが次回生産は「2011年7月上がりの予定」と。それも東日本大震災の影響で遅れる可能性が大ということで、今回はガラス交換は無しにします。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
パッキンは交換してシリコン塗布をして裏蓋に戻します。
洗浄して綺麗になったところで。
ベルトを取り付け電池交換メンテナンス完了です。が・・到着後「長短針がずれております」と修整のご依頼です。と、この写真をみると確かに最期の完成写真ではずれております。「これが取り出した文字盤&ムーブメント。」までは問題無く。それ以後に触ったというか触れたためですが、触れた覚えが無かったのでノーチェックでした。お手数ですが再送宜しくお願いいたします。
という事で後日、到着。確かに針がずれております。
これが取り出した文字盤&ムーブメントですが。修整してケースに収めたら、またずれている?
なるほど・・・文字盤の足が1本折れている。それで文字盤が浮かび上がって針を押し上げていたことになります。本来は「文字盤交換」が確実な対処ですがガラスを注文しても無かったくらいなので文字盤は更に無い確率が高い。そこで接着剤補強としておきましょう。
ただ強い衝撃には弱いですからそろっと使うしかありません。