電池交換では動かなかった時計/ANA DIGI 8650-084608 TA

2011年2月お預かりのANA DIGI 8650-084608 TAですが、もう30年は前のモデルが動くのか?

2本届いたうちの1本。

ステンレス無垢バンドにスライドバックル。

スライドでもダブルロックです。ベルトがこれだけ弓なりになるのはかなり伸びている証拠。

裏蓋は”はめ込みタイプ”で右が裏蓋記載。

裏蓋を開けると耐磁プレート(この場合はアラーム共鳴板)がムーブメントを覆っています。裏蓋に穴が空いたタイプなので湿気の侵入と錆は仕方がない。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。パッキンが効いているのが分かりますがパリパリ。

中蓋の裏側もチェックします。

竜頭の裏側は洗浄で綺麗になりました。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

パッキンはもう交換するしかありませんが、専用がありませんから丸いパッキンをこの形状の溝に入れてみるしかありません。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ラグ部の汚れも洗浄して綺麗になりました。

錆や汚れは拭き取ってパッキン交換。

裏蓋と中蓋は洗浄して綺麗になりましたので一度、閉めて洗浄します。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

電池を入れて動作確認ですがデジタルは薄く何とか読める程度。

でもアナログは動きません。かなり湿気てはいますが注油調整程度では反応も無し。

折角、洗浄して綺麗になりましたが。

残念ながら不動と言う結果になりました。この症状はOHで直るものではなく回路交換・液晶交換が必用ですがもう部品が無い。

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