電池交換では動かなかった時計/DUGENA
2016.3.30お預かりのDUGENA電池交換メンテナンスです。
「竜頭が歪んでいる」という事ですが。
7本届いたうちの1本。
竜頭の動きをチェックしますが不動、サビで固着しております。
チタン無垢バンドに三つ折れバックル。
微調整位置をチェックします。
バックルの汚れもチェックして。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックします。
これがムーブメントで。この角度で見ても竜頭の歪みが分かります。
ムーブメント拡大。
巻芯の根本がサビで膨らんでおり、これでは回す事も出来ない。
錆びた粉が散っておりますから「要・分解修理」の状態。
歪みを戻したら折れる可能性があります。
ガラスの曇が気になりますが、ムーブメント取り出しが出来ないと拭くことも出来ない。
やはり折れましたね。
この状態では電池交換で動いても何時、止まるかわからない状態です。
黒い物の上に置けばいかに曇っていたかがわかります。
ガラスの曇りもスッキリしましたが残念ながら不動返却となります。