電池交換では動かなかった時計/MRG120T/1739

2011年8月5日お預かりのMRG120T/1739電池交換メンテナンスです。針がピクピクして進みません。メーカーから返されてきたと言うことですが。

チタン無垢バンドに三つ折れプッシュバックル。

微調整部分の位置をチェックしておきます。

ベルトごと洗浄でバックルも綺麗に。

裏蓋はスクリューバックで右が裏蓋記載。

裏蓋カバーを外します。

裏蓋の裏側もチェックして。

ラグ部ピンも洗浄して綺麗になりました。

裏蓋を開けると耐磁プレートがムーブメントを覆っています。

パッキンを外して汚れを拭き取ります。

スペーサーを取り外します。

ムーブメントの上には更に絶縁フィルムがセパレート。

これも外して。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

裏蓋を閉め簡易防水テストがてらの洗浄では異常無し。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認でも動かず。針がピクピクは電池を替えても変わらず。それで動いても後の保証が出来ない場合はメーカーは返しますから、電池交換で一応は動く場合も多いので預かってみましたが、やはりダメでしたので返却となりました。

お客様からは他のサイトで「こういったパターンで直った例が」とお知らせ頂きましたが、この作業は針を外すので私では無理。(無理では無いですが針が曲がったり、文字盤をキズ付けたり危険過ぎます)。ましてや職人さんに「こうやってみて」なんて言えば機嫌を損ねるだけですから返却しかありません。

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