電池交換では動かなかった時計/OMEGA De Ville
2012年9月7日お預かりのOMEGA De Ville電池交換メンテナンスです。過去にもこちらで分解修理や電池交換メンテナンスをさせて頂いた時計ですが。
オメガ独特の三つ折れバックル。
これが開け口ですがメッキが剥がれた箇所から錆びてケースが崩れております。
2009年に分解修理しておりますが止まったと。
ムーブメントを見たところダメージはありあせん。
それにしても、このケースのサビが気になります。
裏蓋の掛かる淵はかろうじて残っておりますが、ここが決壊すれば非防水状態。
電池格納部をチェックしますが異常無し。電池を入れても不動ですね・・・。
文字盤の端、3時位置のサビが気になりますが浸水の跡。
裏返すと何と巻芯がサビの塊。
抜いてみたら、この状態ですがこの錆びた粉がムーブメント内の歯車に絡んだよう。
ケースの穴の中にも錆びた粉が。これはもう分解修理するしかありませんが。
ケースの交換と竜頭の交換が出来ない限り分解修理しても直ぐに浸水ででまた分解修理。キリがありませんから今回は「分解修理はお勧めしません」返却となります。
分解修理をするなら「ケース交換・竜頭交換」も出来るショップを探して頂くしかありません。何も言わないで「電池交換では動かない」と言うと分解修理のみされてしまいますから注意が必要ですね。