電池交換では動かなかった時計/TAG HEUER WG1213-KO
2011年2月お預かりのTAG HEUER WG1213-KO電池交換メンテナンスです。
ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。
微調整部分の位置をチェックしておきましょう。
裏蓋はスクリューバックで右が裏蓋記載。
裏蓋を回すと汚れも連れて出て来ました。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。このムーブの綺麗さからまさか動かないとは思えず作業を進めていましたが。
竜頭の裏側は洗浄で綺麗になった写真を撮り忘れ。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
パッキン交換も必用ですが返却になったので交換はせず。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。電池を入れて動作確認では全くビクトモしない。そこで注油調整も歯が立たないくらい不動。
良く見たら針の中心部が錆びているでは。おそらく針の中心とガラスの間は水滴で繋がっていたはず。コテコテに内部で錆びているせいか竜頭を回して針を進めると秒針も付いてくる。これはOHでも交換部品が多いでしょう。
ベルトを取り付け電池交換メンテナンス完了で綺麗になりましたがOHまではしないと言う事で返却予定でしたが、結果OHをすることになり再預かり。
2週間後、修理から上がってきまして地板交換と歯車交換。
交換された地板が綺麗ですから私も意味が分からず職人さんに聞くと、地板の中央のみ錆が集中している珍しいパターン。中心部に歯車が集まっていますので歯車を伝って錆が進んだようです。この中央に歯車が裏側と表にありますが錆びて外れ無いパターンで地板交換ですか。
ここまでくると電池交換だけが仕事の私には分からない世界。こういう事をサイトで解説出来る方が居たら良いのですが、残念ながら私では時計の技術が無いですから。かといって時計の職人さんで写真が撮れてサイトに掲載作業が出来るって方も居ないのです。
ついでに夜光の修整も行って綺麗になりました。
丁度、2週間で修理から上がってきましたので、発送となりました。