機械時計のメンテナンス/Grandseiko 自動巻 6145-8000

2015.11.16お預かりのGrandseiko 自動巻 6145-8000メンテナンスです。

革ベルトは片方外れて到着。というのも

ラグ部のバネ棒が刺さる穴ですが、写真が普通の状態。

反対側がバネ棒の先端が錆びて折れ込んでおります。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。

裏蓋の裏側もチェックして。

これがムーブメントですが・・パッキンが無い?

こちらテンプ側。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ケースの内側もチェックして。

ケースの洗浄は終わって問題はバネ棒の折れ込み。
洗浄して注油で一晩置きます。そして地道に折れ込んだ部分に小さく衝撃を与えながら、固着が剥がれるのを期待。
これで解消できる確率は五分五分。それで無理な場合は修理センターさんに託します。それ相応の工具を持っていないと出来ません。

今回は上手く外れてくれて、再度洗浄のし直しで穴は綺麗になりました。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して。

パッキンは新品を装着してシリコン塗布をしてケースに戻します。
もうこの年代の物は、パッキン無しで非防水感覚で使用するくらいの感覚が良いとは思いますが。

全体的にツヤが出て綺麗になりました。

無事に革バンドを取り付けメンテナンス完了です。

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