時計の電池交換/RICOH COMMANDER/ELライト
RICOH COMMANDER/ELライト電池交換メンテナンスです。5個のうちの1個です。
カーブガラスがこのもっこりとしたケースと合って良い感じ。裏蓋は”はめ込みタイプ”
これが裏蓋記載。おっと、酸化銀電池と思いきやリチュウム電池。1.000円で受けてしまった(v_v)
良く見るとクロノグラフでもないのに竜頭以外にボタンがあるんだから、ELライトが付いていて当然。これ受け付ける時にメールでは「リコーのアナログクォーツ電池交換」ですからまさかリチュウムを想像しませんでした。でも依頼される側が「ELライト点灯が付いていますからリチュウム電池です」なんて事は分かるはずがありませんね。
しかも、このプッシュボタンですが写真でも分かるように押し込まれたまま。これは修理するしかありません。これにはボタンを外しますし1.000円余分に費用が掛かります。
この電池交換は2006.4月ですが、この頃電池交換は1.000円でした。これが開けてみたらリチュウムで1500円。ボタン修理で1.000円となるとお客様にとっては「1.000円の予定が2500円」になります。
この時でしたか「電池交換メンテナンスを1.000円で受けるには無理があるか?」と感じたのは。
これが電池を取り出した所ですが、赤いフィルムで絶縁してあります。このムーブ何処かでみたぞ・・・そう。カシオLINEAGEですね。先ずは、竜頭を抜いて。
竜頭の裏側をチェックします。竜頭パイプもチェックします。
これが取り出した文字盤&ムーブメント本来酸化銀電池が入るスペースはスポンジが入れてあります。
この様にマイナス端子を長くして上に折り曲げ、赤い絶縁フィルムで遮っていた訳です。問題はこのプッシュボタンです、完全に錆びて固まっています。
内側からサビが見えませんから難易度は高くはありません。ボタンのパイプの根本まで錆びています。CRC-556を注して一昼夜おきます。
するとヤットコで摘んで引き出せます。ボタンを留めてあるリングを外します。
このリングで留まっています。ボタンは錆びていなかったです。
竜頭パイプ内部はやはりご覧の通り。ハイ、ピッカピカになりました。これだけ綺麗になるのは如何に丁寧なメッキがしてあるかと言う事です、これならバフ掛けも出来そう。
プッシュボタンの方は綺麗になっても多少の汚れは残ります。あれだけ錆びていましたからね。ハイ、バフ掛け完了。
表側も。磨き甲斐のあるケースでした。プッシュボタンも綺麗になりましたからグリスを注します。
裏蓋も磨いて。新しい電池を入れます。
時計の動作確認をして。ELライト点灯!苦労した分ELライトが点灯すると嬉しいものがありますd(^_^)