時計の電池交換/SISLEY

sisley

sisley電池交換メンテナンス。ガラスは風防(プラスチック)ですね。

裏蓋は・・・・・スクリューバック?これが裏蓋記載ですが・・ブローバによる手作り?

意味不明なメッキの剥がれ方。ブランドウォッチならこんな剥がれ方はしないが・・・。しかもこの形状のスクリューバックオープナーは持っていない。私らこの形状のスクリューバックは普通のオープナーで開けますから若干キズが付きます。

よって普通の時計屋なら”触ってキズが付いたどうのこうのと言われては割に合わない”「断っておくのが無難」となります。実際にこの腕時計も「何処でも断られますが過去に一度電池交換してくれた店があります」という事で送られてきました。

先ずはベルトを外して。オープナーで回してみたり材料屋さんにこの形状のオープナー借りに行ったり。でも開きません。(v_v)
”はめ込みタイプ”の疑いもありますが・・・・やってみるか?

開きましたね。時計屋さんのシールが貼ってありますが、ここも苦労したと思います。

実際問題スクリューバックならこの多角形の立ち上がりがもっとシャープで堅い材質なのです。これは恐らく販売した店もこの時計の開け方は知らないでしょう。こういうのって卸屋さんが「こんな時計ありますが売ってみます?」って感覚で持ってきます。仕入れる時に裏蓋の開け方を確認する事などありえないですから。

これがムーブメント。一見はスイスムーブメントですが私も初めて見るムーブメントです。ムーブにも「SWISS MADE」とは書いてありますが、先ず電池押さえ。ブランドウォッチではこの様な簡素な押さえはありえません。そして輪列を押さえるカバー(ルビーが見える板)が薄過ぎますね。

でも雑貨ウォッチとして見たら、このムーブメントは作りが丁寧過ぎますし豪華過ぎます。

「ブローバが手作りで作った」の記載はギャグ?それか「sisley」ってセイコーのアルバみたいな物なのか?でもでもセイコーならアルバに「手作り」とは書かないか・・・・。

竜頭の裏側チェック。竜頭パイプもチェックします。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。竜頭パイプ裏側もチェックします。

洗浄しましたがこれが限界。竜頭パイプは綺麗になりました。

ラグ部も綺麗に。ケースもツヤが出ました。

裏蓋も綺麗になりました。裏側もツヤがでました。このシールの時計屋さんも悩んだんでしょうね・・・

パッキンを入れて裏蓋を閉めます。ハイ、電池交換メンテナンス完了です。持ち主の方、これでこの腕時計の電池交換が断られる理由がおわかり頂けましたかな?

”はめ込みタイプ”としては普通の堅さの裏蓋ですから他店に持ち込まれる場合は「以前に時計店でねじ込みの裏蓋に見えますが”はめ込みタイプ”の裏蓋と言われました。キズは気にしませんから」と言えばこの腕時計、何処の時計屋でも電池交換やって貰えると思います。

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