時計の電池交換/ROLEX Replica

ROLEX Replica

ROLEX Replicaメンテナンスというか針付けですね。こういう修理は本来は断っておりますが、お得意様で毎度、数本のご依頼があるとなれば断りにくい。

7本届いたうちの1本。

秒針が外れているだけですが、雑貨ウォッチの場合それが厄介な作業になります。問題なく作業が進めば15分ほどとメンテナンス(洗浄)の時間のみ。では、どうなるかやってみましょう。裏蓋はスクリューバックですから。

ロレックスのオープナーで開けようとしますがピッチが違うので滑って食い付かない。あまり強引におこなうとコマの方が破損します。仕方が無く両面テープを貼ってから

ラバー・オープナーで回すも微動だにせず。まさかと思ってこじ開け工具で作業すると開きましたが堅い。ここまでで15分の作業です。

パッキンが伸びていますね・・・。

竜頭の裏側は洗浄で綺麗になりました。

竜頭パイプもチェックして。何?JAPANだって?

SEIKOと入っているでは!

確かに見たことあるムーブですが。

さて文字盤&ムーブの取り出しですが5分格闘しても取り出せない。15分掛かって、これ以上時間は掛けられない。そこで諦めてお断りが普段のパターン。

それでは今までの時間が無駄になりますから続行ですが、力ずくで取り出すしかありません。すると文字盤が弾けた様に飛び出た!そして針も外れて文字盤も浮いて外れてバラバラ。これは秒針を付けるのみどころか。カレンダー位置合わせや厄介な作業が付いて回ります。どうやら文字盤がケースに固定出来ないので接着されていたので堅かった様。つまりは取り出してはいけないものを取り出した訳で、その作業の代償は相当なものになります。

外周のリングに接着剤の跡が見えます。

文字盤の足も若干歪んでいますね・・・。

これが文字盤の裏側です。

カレンダーの切り替わる位置と短針を合わせます。

パッキンは交換、そのままでも良いのですが伸びたパッキンを入れてスクリューバックを閉めると余計な時間が掛かります。ここまで来たら軽く1時間以上この腕時計に掛かっている訳で余分な時間を掛けたくありません。

何とか取り付けて動作確認。

革ベルトを取付完了ですと思いきや12時位置の王冠マークが無い?きっと文字盤を取り出した時に弾け出たので飛んだのでしょう。

机の周りを探すこと1時間、やっと見つかっても。また文字盤&ムーブメントも取り出しから。その間に店のお客様の対応をしたりしながら作業を進めているので6時間が経過。結局その日のネット預かり分はこれ1本に掛かりきり同然ですが「秒針付け」で頂けるのはせいぜい2000円。

こうなる可能性がかなり高いのですが、直しても外れない保証などありません。後日、「また外れたので2000円で宜しく」となっても困りますから普通はお断りです。これは7本のお預かりですから「電池交換×7本+OHもご依頼」で、まとめてそこそこの費用は頂けるので引き受けましたが。

こうやってサイトに掲載すると「パチでも触る店と聞いたのですが」という失礼な電話も掛かってきます。本来は受付いたしません。ただ断わられても皆さん理由がわかりません。時計屋さんは、こんな事を説明するのも厄介ですから、素っ気なく断ります。それではお客様はご不満でしょうから掲載してみましたが。本来はこちらでも「その腕時計は修理対象外です」と対応しております。

そして1ヶ月後

他の電池交換のついでに再度届きましたが、この自動巻には手巻き機能は付いていない。ところが自動巻機構が壊れて巻き上げなくなったと。

これはもう裏蓋を軽く閉めておきますから指で開けてドライバーでゼンマイを巻いて使っていただくしかありません。

ムーブメントはセイコーですからローター交換くらいは出来そうなものですが職人さんで無ければ部品は持っていなし、ところが職人さんはこう時計は触ってくれないのですね・・。

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