時計の電池交換/AVIREX
AVIREX電池交換メンテナンスですが風変わりなご依頼も。
それはガラス内に塗装の粉が散乱してしているので除去&塗装のご依頼です。メールの内容では状況が分からず現物をみてみる事に。
お客様の表現が間違っているのでは?と思っていましたが的確な状況報告でした。ただ、こちら側が「ありえないだろう?」という症状なので、まさかこの状態を想像が出来なかったのです。
ベルトは布バンドの引き通し。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋の裏側もチェックします。
これがムーブメントで。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメントですが何故、塗装が剥がれる?
文字盤周辺のプラスチックのリングを外してみます。
なるほど・・プラスチックのリングに塗料が着いていると言う事は塗装が乾く前にリングを装着してしまった様です。振動などでリングが浮くと塗料も浮いて、そこから剥がれ出した感じですね。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
修整完了ですが何と「私がハケで手塗り」(;^_^A。3度塗りでようやくグレーから白になりました。
手で塗ったのがハッキリ分かります。
こちら側も。
でもリングを装着してしまえば目立ちにくい。もちろん2日間、十分に乾かしてから装着です。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻します。
2010年3月。この場合で「電池交換メンテナンス(革ベルト)2500円+別途500円で3.000円の電池交換メンテナンスです。「文字盤リダン」という方法もありますが雑貨ウォッチの部類ですから針も外して文字盤も外した場合、元に戻せるかどうかと言う問題もあります。またリダンを頼もうにも職人さんの方でご勘弁をと言う事で、私が塗ってみました。
ハイ、電池交換メンテナンス完了です。私の簡単な手間で収まる範囲内は何でもやってしまいます。ただ、それが為に工具を購入しないと出来ない様なご依頼や、その部分だけ少額修理として職人さんの手を煩わす様なご依頼はお断りしております。
その判断は私がするのですがお客様が判断して「出来るはずだ」と粘れても対応は不可です。