時計の電池交換/FOLLI FOLLI WT5T017BE クロノグラフ

FOLLI FOLLI WT5T017BE クロノグラフ電池交換メンテナンスと革ベルト交換。

革ベルトと一緒に到着しましたが。元は私からお客様に送った革ベルト。お客様がご自分で交換用に革ベルトのみご購入頂きました。ところが後日、メタルバンドが外れないので折角買った革ベルトに交換が出来ないと。

本来は受付しない仕事ですしやりたくは無い仕事ですが成り行き上仕方が無い。

カーブガラスに裏蓋は”はめ込みタイプ”。

ようは弓環部分を固定しているバネ棒かピンを抜けば良い話ではあります。

外側から突く所もありますし弓環部分とベルト部分は可動しますから弓環のみ外れたら簡単なのですが、そうはいかない。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。

ケースの裏側からもチェックします。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

さてベルトの取り外しと工具で突くと壊れた・・・。

弓環はピンでもバネ棒でも無く単なる「棒」。ビクともしません。

こうなれば弓環部分をグラインダーで削り落とすしかありませんが、その為にはベルトのコマを外す必用が。でもベルト調整出来る構造では無いのでドライバーで叩いて端から外していくしかありません。

30分掛かって弓環のみに出来ましたが、ここからが大変。

グラインダーで削り取って行くと固定の棒が現れますが弓環もビクともしないのでかなり強固に取り付けてあります。

若干肉厚は残してドライバーの先端ではぎ取る積もりでしたがむむ・・ケースもちょっと削りこんでいますね(;^_^A。でも弓環は棒から引き抜きましたが、この棒が抜けない。

試行錯誤の末なんとか取り外し。金属の粉がケース内部に不着しているので洗浄します。

ケースや竜頭は洗浄して綺麗になりました。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたが。

ガラスが外れたので接着します。四角のカーブガラスですから割ったら大変。このガラスの形状を見ただけで時計屋は触ってくれないでしょう。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池交換。

動作確認して0位置合わせを行います。

コマは外したというかバラバラ、もう使い物になりません。接着すれば別ですが。

この革ベルト取付もケース側のバネ棒が入る穴の位置が奥にありますから革ベルトの厚みが邪魔して取付にくい状態。結局、革ベルトへの交換に4時間を費やしましたが、手間からいえば1万円頂いてもやりたくない。革ベルトを返品にして頂いた方が良かったと後悔する事となりました。

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