時計の電池交換/DAKOTA ANGLER
2011年9月15日お預かりのDAKOTA ANGLER電池交換メンテナンスのご依頼です。
ただ、この時計は「ムーブメント取り出し」は出来ない。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋の裏側もチェックします。
裏蓋を開けると電池がムーブメントを覆っています。この電池はレザービームが付いており、ビーム用。
ムーブメント拡大。
ビーム用の電池の下に・・・・は何も無い。
電池の台、白いプラスチックを起こせば下に更にムーブメントが見えます。ただこの白いプラスチックが外せない。繋がっているのはコードではなく針金なのですが、ハンダで留めてあるようで。ピンセットを奥まで入れてのアナログ用、電池交換。
内部はCITIZEN系、クロノグラフ用ムーブでリセットは無く、3つのボタンを同時に押して3秒でリセットするタイプ。デジタル表示が出て時間を合わせて電池交換完了です。
ところが翌日止まっておりデジタル表示も消えていました。再度3つのボタンを同じ押しでリセットで動き出しますが数時間で止まります。
ムーブメントの固定はスペーサーで押さえつけた単純な構造。でもムーブの上にのったリチュウム電池の白い台が針金で繋がって外せないので下のムーブメントが触れられない構造。しばらくしたら電池が浮くのか表示が消えます。
針金のハンダを外して無理矢理ムーブメント取り出しして壊れてもいけません、また上手取り出せて直っても数日で止まる可能性あります。それでは結局、費用は頂けない作業になるので無理までも出来ない。電池抜いても売り物にはならないので入れたままになります。こういう症状はプッシュボタンを強く押しすぎる事が原因になる事が多い。プッシュボタンが当たるレバーが歪んでいるのでしょうが触る事が出来ないのです。
こういう時計は外観から「アウトレット用=丈夫」と感じますが、中身はそうではありません。修理可能な構造にはなっておりませんから返却となります。