時計の電池交換/ELGIN FK667-L1
2010年3月お預かりのELGIN FK667-L1電池交換メンテナンスです。もう一つのご依頼は「ねじ込み竜頭のストップが効かない」というのもありました。確かにねじ込みが止まりません。
ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。微調整部分の位置をチェックしておきましょう。
ベルトごと洗浄でバックルも綺麗に。
裏蓋はスクリューバックで右が裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックします。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。これでねじ込みは止まるでしょう。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
バネ棒は錆び付いて外れませんね・・。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ました。
ガラスの欠けが気になりますが亀裂が裏面にまで達しておらずギリギリ防水機能は果たしているようです。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。
ムーブメント取り出しの状態では竜頭はシッカリ止まります。つまりは汚れの詰まりが原因では無い。
どうも、竜頭パッキンが邪魔をしております。
竜頭パイプのネジは錆びていませんし・・・。
0位置合わせを行って。
パッキン外してガラスに貼り付けておきます。これも職人さんに送ればキチンと直してはくれますが当然、電池交換メンテナンス以上の費用が発生しますから、パッキン外しは邪道ではありますが防水機能は諦めて頂いて苦肉の策ですか。
ガラスが何時、割れるかもしれないし「非防水ウォッチ」思って使っているほうが安心でもあるでしょう。
ベルトを取り付け電池交換メンテナンス完了です。