時計の電池交換/TECHNOS TGM633SS

2010年2月お預かりのTECHNOS TGM633SS電池交換メンテナンスです。

ステンレス無垢バンドに三つ折れバックルですが軽い腕時計。ステンレスでも素材が違うのか、まるでブリキのような重さと質感というのが近い表現か?

先ずはベルトを外したいですがラグ部は重厚なネジに見えますがバネ棒。

片方はバネ棒が見えますが。

片方は汚れやサビでバネ棒が埋もれるくらいに。錆び付いているのかバネ棒が動かず外せません。

裏蓋は”はめ込みタイプ”で右が裏蓋記載。

ラグ部の汚れもチェックします。

裏蓋を開けるとパッキンが、よれていた事が分かります。この状態と先のラグ部のサビ具合らは、かなり湿気が入った状態で使用されて居た事になります。

もっともそれはこちら側の感想で。使用されているかたは「湿気とは縁の無い環境でした」そう思っておられても不思議はない。

裏蓋を開けるとスペーサーが電池を覆っています。やはりムーブメントにツヤが無いですね・・。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。

竜頭の裏側は洗浄で綺麗になりました。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。文字盤がケース形状に合わせてカーブしております。この文字盤&ムーブも驚くほど軽い!

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。

全体的にツヤが出て綺麗になったところで。

ベルトを取り付け電池交換メンテナンス完了です。ただ電池交換のみでは動かず注油調整で翌日まで動いておりましたので発送。

そして数日後3.000円と送料の返金要求のメールが・・・?。なんでも「止まったので。近くの時計屋に持ち込んだら電池交換のみで動いた。」と言う事は電池が古かったのでは無いですか?」との理由で返金要求です。

それから数日後。

封筒が届いて中から電池と手紙が。

捺印されておりますが。

入っていた電池。

詐欺にあった感覚になりましたが、長い時計屋生活で「電池交換代金の返金」を要求されたのは始めての出来事でした。

確率の問題ですが偽物を持つ方は時計の構造上の特性とかを説明してもご理解頂ける方は少ない。そういう所が時計店が偽物を敬遠する理由でもあります。こういう嫌がらせに合う度に、こういう時計は断る事にする方が無難か?とつくづく感じるのですが。ほんの一握りの迷惑な方の為に善良な多数の方に迷惑を掛けるのも?という考えの狭間で揺れるのですわ。

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