時計の電池交換/UP renoma
2011年1月お預かりのUP renomaですが先日、電池交換メンテナンスでお預かりしたところ。
今回は他に送って頂く便がありましたのでついでにベルト修理。修理というのは前回、電池交換メンテナンスの写真でも分かりますが洗浄後でもベルトがカクカク。つまりコマどうしのジョイントが錆び付いてスムーズで無い箇所があります。それを揉んでほぐしていたら折れたと。(だから堅いままにしたのですが)
コマの隙間が大きい箇所が2つ。
余りコマ1個、同梱で「1コマ小さく」がご依頼ですから1コマ足して2コマ外しです。
問題はネジピン。お客様も割ピン式と近所の時計屋さんに持ち込まれたそうですがネジピンということで断られたと。
こちらは余りコマですから綺麗でスムーズにピンが抜けます。
どうやらこのネジを切ってある部分のみ錆びて折れ込んだ様。
マジックで○をしたコマ2つを取り外したいのですが出来るのか?
○の横のネジピンを抜きたいですが当然、ドライバーで回して緩む訳もなく。
この写真、何を伝えたいかというとピンセットで指した「ネジの溝の向き」。
コマを上へ動かすと溝も動く。つまりコマに錆び付いて抜けない事を意味します。
そこでねじ切り部分は既に折れていますから力ずくで曲げて引き抜きます。
その方法で2箇所外します。これで2コマ。
強引に曲げたのでピンも曲がります。こちらはま繋ぐのでこのピンを抜く必用がありますので、このままCR551に一昼夜浸けておきます。
完全に錆び付いていますが、この部分はネジは切ってありませんから打ち抜きます。
問題はこちら凹側。片方は抜いたので穴が空いていますが。
ネジ側は折れ込んでいます。
こちら一昼夜浸け置きで何とか打ち抜くことが出来ました。
こちら側は結局、ドリルでボーリング。
ボーリングしてしまったのでねじ山は消えましたから割ピン打ち込み。当然強度は落ちます。
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