時計の電池交換/Angel Heart H20
2012年1月13日お預かりのAngel Heart H20電池交換メンテナンスです。
3本届いたうちの1本。メンズは「電池交換メンテナンス」。この時計は「電池交換メンテナンスで動けばOK、修理は不要」ということで、ベルトが無い物は移植のパーツ取り用として同梱されてきました。
さて、先ずは電池交換で動くのか?
裏蓋は”はめ込みタイプ”で右が裏蓋記載。
裏蓋を開けるとスペーサーがムーブメントを覆っています。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
電池格納部をチェックしますが異常はありませんね・・・。
異常は表側、文字盤とガラスの隙間が水浸し。ここまでくると洗濯機で回したレベルか?電池交換しても動きませんが、おそらく歯車同士が水滴の表面張力で吸い付いて動きません。これはOHは不可のムーブメントですから「自然乾燥」で動き出すことを祈ります。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメントですが水滴だらけ。
パッキンに異常は見られませんから簡単に、あそこまで水浸しにはならない。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
そして自然乾燥の後、電池を入れてみると動き出した!翌日も翌々日も、これで問題無いでしょう。
修理では無く、電池交換メンテナンス&自然乾燥で動き出しましたから3.000円ですか。
ついでに移植用の時計ですが、ケースからラグ足が2本突き出た普通のタイプではありません。良い機会なので「メタルのセンターラグタイプの交換例」と使わせて頂きましょう。
こういったケースに合う物は既製でも少ない。
ベルトの取付部が二股になっております。普通はこの位置は固定されて外れませんが希にネジピンで留まったものがあります。これならネジピンを抜いて普通のラグ部取り付け用金具を外します。
そして、ケースの1本足に挟み込みます。
あとはネジピンを入れるだけ。物によってはラグ足の穴とベルトの穴の奥行きが違ってネジピンが通せないものもありますから、これは素人さんでは判断が難しいところか。
普通、このタイプのベルト交換は何処へ行っても断られますが交換出来ない事はない。という紹介でした。