時計の電池交換/ENRICO COVERI
2012年5月3日お預かりのENRICO COVERI電池交換メンテナンスです。
ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。
微調整部分の位置をチェックします。
裏蓋はスクリューバックで右が裏蓋記載。
パッキンを外して汚れを拭き取ります。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。ムーブの湿気の痕跡が気になりますが。
巻芯の根本のサビが気になります。つまりは竜頭からの浸水があると言う事でもあります。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。巻芯のサビも洗浄で綺麗になりました。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。竜頭パイプのサビ具合からも深刻な浸水であったかと。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。針が浸水と乾燥で夜光がぐちゃぐちゃ。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
0位置合わせが必用ですが、裏蓋を閉めてムーブを固定してからですか。
パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。
0位置合わせでプッシュボタンは押せるものの針が進まない。回路異常とかで動かないか?そこでプッシュボタンで動かない以上は針を摘んで「0位置」にと思いましたが。秒針と分針が一緒に動く。ピクピク動いてはおりますがサビてコテコテに固着の様です。
結局は不動ですが、裏蓋を開けた時点で電池交換をすれば分かった事でもあります。それでは竜頭パイプの状態も分からないですしね。