時計の電池交換/Dari Soft Watch

2016.3.6お預かりのDari Soft Watch電池交換メンテナンスです。
「ダリのソフト・ウォッチ」としてご依頼でしたから本物かとお預かり。
これは「受付不可」の腕時計。フェイクとかそういう問題では無く
「構造的に電池が取り出せない」

返却するか迷いますが、折角梱包して送られているし。
(こういう事を書くと、申込フォーム無しで、送りつけて来る人が居るので困りもの)

遊び革の状態もチェックします。元は「革ベルトを購入するので、到着すれば同梱」というご依頼でしたが。「革ベルトの購入前に動くかどうかが重要」という事で先に時計が到着。

「構造的に無理」というのは写真の様に裏蓋が無い構造です。
ワンピース構造でもありません。

開けるとしたらガラスから外す訳ですが。

針や文字盤も外さないと電池に触れ無い。

ガラスはプラスチックですから加水分解気味。

針を外して。

文字盤は外せる構造にありませんから厄介な作業になります。
よって、この時計。不動の場合でも3.000円は請求致しますから
これをみて「ここなら、やってくれる」という判断は考えもの。

文字盤は外せましたが強引です。

裏蓋が有れば「ムーブメント取り出し」ですが、ムーブメントの表からでは竜頭が抜けず。
電池は写真でみて裏側に抜きます。でも裏蓋は無い。

このムーブメントですが「こちらのムーブメントと同じです」。裏蓋が有って反対側からなら電池の脱着は簡単な作業ですが。

目薬をさす姿勢で電池を外しますから作業中に革ベルトが破れました。
革ベルトを付けたままにしないと厄介な作業の為に腕時計を指で固定出来ない。
元々、交換予定ですから問題無いでしょう。

ムーブメント取り出しが出来ないですからケースの洗浄も出来ず磨くのみ。
この革ベルトですがラグ部幅が「16mm」ですからメンズ幅。
レディースにするなら15mmまでですから隙間が空くでしょう。

電池交換してから文字盤を戻して針を付けます。裏蓋代わりのガラスを押し込んで電池交換メンテナンス完了で2016.3.7の発送となりました。

2016.3.16に受け取ったが動いていないという事で修理のお問い合わせですが
ムーブメント取り出しが出来ない構造ですから諦めるしかありません。

本物と思って受け付けましたが、到着して気がついた次第。
返送送料のみのお振りこみ請求もと、親切心で電池交換しましたが仇となったようです。

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