時計の電池交換/DIESEL DZ-4066
2015.3.19お預かりのDIESEL DZ-4066電池交換メンテナンスです。
「1コマ外し」のベルト調整もご依頼です。
ステンレス無垢バンドに三つ折れプッシュバックル。
微調整位置をチェックします。この位置なら1コマ外して小さくなっても外へ出す事で調整が効きます。
この部分の出っ張りを修正することもご依頼ですが、
現物を見てはじめて。「こういう事か」と状況が分かります。
バックルに近いコマならベルト調整ついでに外せば良いのですが。
ラグ部に近いので取り外しは不可です。
反対側ですが叩き込んでありますから抜いたら戻せないでしょう。
ただ、抜ける構造でもありませんが。
ベルトごと洗浄でバックルの汚れも綺麗になりました。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックして。
パッキンを外して劣化具合をチェックしますが異常は無し。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの内側もチェックして。
この状態から、コマ同士が動くときに”抜けないピン”が
丁番の役目をしてピンを回転させた様です。
回転させる事が出来れば戻せますが。外せない構造である限りは削るしかありません。
まだ出っ張りはありますが、指で触れて引っ掻く感じは無くなりました。
ただ、あまり削るとそこからメッキが剥がれてきます。
ピンを削って短くするというよりは、シリコンバフで削って
エッジを落とすという感じの作業になります。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。
全体的にツヤが出て綺麗になりました。
修正完了。
時間を合わせて電池交換メンテナンス完了です。