時計の電池交換/NIKE LANCE4 風のデジタル

2016.2.19お預かりのNIKE LANCE4 風のデジタル電池交換メンテナンスです。
以前にもお預かりの「NIKE LANCE4」。ご依頼者は同じ方で今回は”風”。

プッシュボタンの動きもチェックして。

遊び革の状態もチェックします。本物と比べたらウレタン・バンドのしなやかさがありません。

裏蓋はスクリューバックで。

裏蓋記載は・・・無い。

スクリューバック・リングを外せばサンドイッチ構造である事が分かります。
ウレタン・バンドは一体式ですから工具を回すのは難しい。

スクリューバック・リングは固定されておりません。

こちらがムーブメントの裏蓋ですが、何と指で回せる固さ。閉めていない感じです。

裏蓋を開けると何やら金属板が?

共鳴板の接着が外れております。これは後で接着します。

これがムーブメントで。

パッキンが正しく入っていなかったのか、歪んでおります。

これは後で交換します。もちろん代用品ですが。

今回の洗浄の目的は液晶上の”金属ゴミの除去”。

ムーブメント取り出し。

こちらは液晶側。液晶上にはゴミは無くガラスの裏側に付いた物でしょう。

ケースの内側もチェックして。若干ですがガラスの曇が気になります。

黒い物の上に置けばいかに曇っていたかがわかります。

また金属片ですがガラスの裏側に装着された黒いプラスチック板との間にも入り込んでいる。これがピンセットでは摘まみ出すことが不可能。
薄いプラスチック板を差し込んでみても入らず。
そこでエアーで吹き飛ばしみたら除去出来ました。

洗浄を試しても良いですが、この隙間に入った洗剤を洗い流せるか?
それに未使用に近く汚れが無い時計を洗浄して、雑貨レベルの仕上げの
メッキが剥がれ落ちるのも困ります。それは
今回のご依頼”ゴミ”ですが、メッキの粉が散っているのが原因。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して。

電池格納部をチェクします。

電池押さえのネジを戻しますが、ネジが効いていない。
これは振動などである日突然にネジが抜けて、導通が絶たれて表示が消えるかもしれません。

パッキンは交換してシリコン塗布をし裏蓋に戻し

スクリューバックを固く閉めます。

表示確認して。

ELライト点灯確認。

本体をウレタン・バンドの上に乗せて。

裏側からスクリューバック・リングで留めます。

時間を合わせて電池交換メンテナンス完了です。

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