時計の電池交換/VABENE PIRATE

2014.3.6お預かりのVABENE PIRATE電池交換メンテナンスです。

ベルトが千切れており交換もご希望です。プラスチック・バンドでコマが割れており修理も不可。それもご存じでご希望と言っても専用バンドしか似合わないタイプ。

よって専用交換バンドを調達された上での交換ご希望ですから問題無く受付可能です。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。弓環もプラスチックでバネ棒で留まっており外すのは簡単。

ところが片方のバネ棒が伸縮せず外れません。汚れ具合から湿気もありで錆びているのか?
ドライバー押し込んでラグ足に掛けてテコの原理なら外れそうですが。
ラグ足が「たわみます」。プラスチックですから折れたらお仕舞い。さてどうするか?

ケースの洗浄でバネ棒が外れやすくなる確率は大ですが、
洗浄の振動でベゼルの石が外れる可能性は大。
洗浄しても数十秒しか無理で、その程度でラグ部のバネ棒が伸縮するか?

となると、弓環はプラスチックですからペンチで圧し切るしか方法は無い。弓環とコマのジョイント・ピンを抜いてみます。本来は抜けない箇所なので突いただけでは抜けません。
ピンを抜かないとペンチでは切れず。手荒な作業の前に前に手間を掛けてみるかと。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。

スペーサーを外します。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ケースの内側もチェックします。洗浄の時間は数十秒。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

ラグ部は綺麗になりましたがバネ棒は不動。

仕方がないので工具の方を潰して取り外し。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

パッキンを外して劣化具合をチェックしますが異常は無し。

外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。

全体的にツヤが出て綺麗になったところで。

同梱されていた新品のバンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。

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