時計の電池交換/SEIKO DIVER 7548-7000
2015.4.3お預かりのSEIKO DIVER 7548-7000電池交換メンテナンスです。
ガラスの「白濁の拭き取り」とありますが。曇りではなく”白濁?”
遊び革の状態もチェックします。というか新品のウレタン・バンドに交換されております。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックして。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの内側もチェックして。
ガラスの白濁。
はっはぁ〜〜ん。これか!
これは「単に曇っただけではありません」。
過去に曇った事があり、その湿気が水垢のようにこびりつくのですが。
これは洗浄が出来れば簡単に落ちます。
ただダイバーは「目盛リングがあるので、ケースごと洗浄器に入れて洗浄は出来ません。」
よって手作業で拭き取るしかありませんが、拭くだけでは綺麗にならず。
アルコールなどで拭き取ります。
中央部に白い点状になりましたが、拭き取れなかった箇所。
綿棒で小さく動かしてピンポイントを磨くような感じで擦りますから、こうなります。
大きく拭いても、力が掛からず拭いても変わらないのです。
そして問題は目盛リングの真上。ここは目盛リングが斜めに突き出しており
綿棒が届かないのです。
かといってアルコールを染みこませた綿棒を押しつけては目盛りが消えてしまう。
よって拭き取れなくは無いですが、かなりの手間が掛かります。
40分掛けて、気長にピンポイントで擦って綺麗になり。
裏蓋を閉めてまるごと洗浄して浸水が無いかチェックします。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
電池を外そうと押さえの板を外せばm、電池が飛び出て来ます。
これ「LR43」ですからクロック用電池。サイズと電圧は同じなので動く事は動きます。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
普通の酸化銀電池を入れれば押さえ無しでも固定されます。
外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。パッキンにシリコン塗布をしてケースに戻します。
バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。