時計の電池交換/DOLCE 4J40-0A00
2011年11月16日お預かりのDOLCE 4J40-0A00電池交換メンテナンスです。自分で電池交換はしたが、不動で竜頭が引き出せないと。そして文字盤の汚れも除去のご依頼ですが、文字盤は触るとろくな事にならない。
ステンレス無垢バンドに三つ折れプッシュバックル。
ベルトはCリング式で留まっておりました。裏蓋の裏側もチェックして。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
スペーサーを外すと文字盤の裏側もサビでビッシリ。そして竜頭が引き抜けません。
なるほど・・竜頭の根本がサビの塊でビッシリ。これでは竜頭も引き出せない。工具で強引に二段引き位置までは引き出せました。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの内側もチェックしますが文字盤と接触あたりがサビで。硝子の内側も目盛リングにもサビが及んでおりますが、これは硝子を外さないと綺麗に出来ないです。ただ外すとパッキンが劣化しているので戻せなくなるでしょう。
本来は文字盤は触るとろくな事にはならないのですが、この文字盤波状の模様があるので凹凸の上の汚れは触ると余計に厄介。と思いましたがドライバーの先を当ててみるとツルツル?。どうやら文字盤表面に透明の皮膜を塗っている仕上げ。となると恐る恐るドライバーで削ってみると汚れがポロポロ落ちていくでは。
綺麗になりましたが文字盤キャリバーまで削り落とされてしまいました。
文字盤の裏側のサビも削り落として。
竜頭の根本。ここだけは職人さんでないとどうしようも無い。
電池格納部をチェックします。
パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。
全体的にツヤが出て綺麗になりました。職人さん送りと置いておりましたが翌日に見ると動いているでは・・・驚きですが。それから3日、問題無く時間も合っております。
兎に角は電池交換メンテナンス完了です。