時計の電池交換/Dolce 7741-6030
2012年11月22日お預かりのDolce 7741-6030電池交換メンテナンスです。
全体的なくすみ具合から長期間放置の形跡。遊環の状態もチェックします。
が、痛みがあるので交換のご希望。
文字盤には湿気が入って水滴が付いたまま乾いてシミになっております。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で右が裏蓋記載。
パッキンもパリパリですから交換します。
裏蓋を開けると耐磁プレートがムーブメントを覆っています。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
ムーブメントにもサビが。これはもうこのままにします。うっかり綺麗にしようと拭いて粉がムーブメントに回ったら「即、分解修理」の状態。それよりも電池交換で動くのか?
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。文字盤外周の汚れが気になります。
スペーサーまで湿気てサビが付いたまま乾いております。
バネ棒が微動だにしないので革ベルトはカット。キツイ目のバネ棒が入って錆びているので外せなくなっております。言い換えれば「革ベルト交換のご依頼が無いと洗浄も出来ない」状況でしたが助かりました。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
ところがガラスが無いと思ったら洗浄器の底に沈んでおりました。
ガラスは接着ですが紫外線に当てて硬化させますが、曇り空が続いてお預かりが長くなりました。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
スペーサーも洗浄して綺麗になったところで外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。
パッキンは交換してシリコン塗布をして裏蓋に戻します。文字盤外周の汚れを拭いていたら一箇所、目盛も消えました。
「同じ様な革ベルト」という事で「ワニ・茶18ミリ」
全体的にツヤが出て綺麗になったところで。
ベルトを取り付け電池交換メンテナンス完了です。