時計の電池交換/GRAND QUARTZ 9943-8030
2013年1月31日お預かりのGRAND QUARTZ 9943-8030電池交換メンテナンスです。
2本届いたうちの1本。
伸縮バンドが付いております。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で右が裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックしますと、電池蓋からパッキンがはみ出ております。
外して見るとパッキンは硬化してパリパリ。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
裏蓋パッキンがスペーサーに付いて出てきましたが、こちらまだ弾力がある。
これ平パッキンなので交換パーツがありません。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
文字盤ホコリを取って下さいというご依頼ですが、これはホコリではなくシミですね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
シミは見るに擦ると塗装が剥がれてグレーの金属の下地がむき出しになります。
そこで修整ペンで塗装。
さて電池蓋パッキンですが、当然純正品などありません。そこで手持ちの物を入れてみますが厚くて電池蓋が半分も回らない。
太さを変えても同じ。では細いめのグレーのパッキンを入れると。
よれてはみ出します。
違うグレーの物を入れたら千切れました。
こうなれば仕方がない。かなり細いめですが「無いよりはマシ」という発想で装着。
電池蓋は閉まりましたが、指で回せる堅さ。こういうアンティークなクォーツを
普段使いで汗が流れる季節に普通に使うような事は、無いでしょう。
裏蓋パッキンにシリコン塗布をしてケースに戻します。
全体的にツヤが出て綺麗になったところで。
ベルトを取り付け電池交換メンテナンス完了です。