時計の電池交換/GRAND SEIKO 8J56-8010
2011年9月30日お預かりのGRAND SEIKO 8J56-8010電池交換メンテナンスです。
遊環の状態もチェックします
裏蓋は”はめ込みタイプ”で右が裏蓋記載。
インデックスが外れているので取付もご依頼です。あまり文字盤上は触りたく無いので繊細な事を言われると断るしかありません。「元の状態に復元」という事になるとメーカー送りで「文字盤交換」。部品がなければ修復不可となるからです。
もっともこの症状「インデックスが外れた=衝撃があった」はメーカーではOH必須となるかも知れません。
裏蓋を開けると耐磁プレートがムーブメントを覆っています。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。&外れたインデックス。
このクラスの時計になるとインデックスも台座に乗っているので取り付けやすい。
パッキンを外して汚れを拭き取ります。
瞬間接着剤で固定ですが「多少ははみ出る可能性があります」。今回は綺麗につきましたね。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ました。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。
ほお、裏蓋の腐食が激しくて凸凹なのでパテ埋めしてありますね・・・。これは時計職人さんの手に触れた証拠でもあります。私らではこんなパテは持っていないし、思いも付かない。
パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。全体的にツヤが出て綺麗になったところで。
ベルトを取り付け電池交換メンテナンス完了です。