時計の電池交換/Hi-Brid H249-5050
2016.3.30お預かりのHi-Brid H249-5050電池交換メンテナンスです。
7本届いたうちの1本。
竜頭の動きをチェックして。クリック感が浅い感じですが年代から仕方が無いでしょう。
ステンレス無垢バンドに三つ折れスライドバックル。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。
プッシュボタンの動きもチェックして。
裏蓋の裏側もチェックしますがサビ?
湿気が溜まって流れた跡ですね・。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
スペーサーを外して文字盤の裏側もチェックします。スペーサーにも錆びた粉が付着しております。
竜頭を抜いてムーブメント取り出しと行きたいところですが。これだけ緑色にサビが浮いていては触らない方が無難。
オールド・クォーツですから動くかどうか確認します。
電池格納部をチェクして。
ラグ部の汚れから洗浄したいですが、ムーブメント取り出しはリスクがあり過ぎる。
汚れは拭き取りのみ。
パッキンの効果が著しく外す為に摘まむことさえ出来ない。
鋭利な工具で突いて壊すように剥がしていきます。
ブレスは洗浄して綺麗になりました。
バネ棒も洗浄して綺麗になりました。
裏蓋も洗浄して綺麗になりパッキンは交換してシリコン塗布をし裏蓋に戻します。
電池を入れて動作確認。
全体的にツヤが出て綺麗になったところで。
時間を合わせて電池交換メンテナンス完了です。アナログ針のクリック感が曖昧なので合わせにくいですが、何とか合わせて一晩置いて様子見です。
ところが翌日、デジタルは表示しておりますがアナログは留まっている。
強制運針器に掛けても不動ですが昨日は動いていた。
こうなればムーブメント取り出しでリスクがどうの。言っている場合では無く。
針を直に触って強制運針。
ケースの内側もチェックして。
プッシュボタンは竜頭パイプの裏蓋側にもサビが見られます。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。といってもケースの洗浄は行っておりません。ガラスがプリントなので洗浄が出来ず。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
ムーブメント取り出しついでに、文字盤の汚れも拭いて。
翌日も時間は合っておりバンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。
「要・分解修理」状態ですがこの時計の分解修理を受けてくれる店は無いでしょう。